講談社学術文庫<br> 近代化の理論 - 近代化における西洋と東洋

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講談社学術文庫
近代化の理論 - 近代化における西洋と東洋

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  • サイズ 文庫判/ページ数 505p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061592124
  • NDC分類 361
  • Cコード C0136

出版社内容情報

【内容紹介】
資本主義的市場経済と民主主義の実現、家父長制家族から核家族への移行など、多面的に「近代化」をとりあげ、その起源を小封建領主割拠の中世から国民国家に統合された西洋の歴史に求めた。また日本と中国など非西洋の近代化も考察、中国は日本と異なり封建制をもたず、秦漢帝国から清朝まで統一専制が続いたために近代化が遅れたと指摘した。近代化の多様性と西洋と非西洋の相違を説く必読の力作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たばかる

19
富永近代化理論。注目すべきは二つ。一つはパーソンズを少しひねった構造ー機能ー変動理論によって、構造主義的ー静的な理論に可変性を加える。変動は社会集団の動機によって引き起こされるとし、社会システムの機能不全が起こったときに、現行の構造よりオルタ構造が志向される場合に構造変動が起きる。日本の場合は江戸時代末期、海外の介入という環境の変化を受け、内側のシステムが変化、これまでの幕藩体制では機能不全であると人々が悟り、構造転換=明治維新が起こったとされる。→2022/10/22

Kazuo

7
国民国家は近代において初めて発生したシステムであるが、賞味期限が近づいている。そこで「近代」を考えるツールとして本書を読了。本書によれば、「近代産業社会と言う概念関して重要な事は、それが普遍文明の観点から立てられた『理念型』であるということ」であり、近代社会の基本構成要素は「市場」と、それを補完しそれに依存する「核家族(=小規模家族)」であるとする。また、日本や中国の近代化についても言及される。私見では、近代は外側から「経済成長」に支えられていたと考える。やはり経済成長の終了とともに近代も終わるだろうか?2017/07/08

user

0
元版は放送大学のテキスト。ポストモダンとやらの説明が適当すぎてやばい。ダニエル・ベルとリオタールを混同する奴なんていねえよw2010/07/20

しお

0
近代化という一つの運動の流れを整理する点では非常によくできているのだが、「ポスト・モダン」批判があまりに筋違いすぎてついていけなかった。2020/09/09

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