出版社内容情報
【内容紹介】
近代の精神状況についての鋭い分析や、徹底した文明批判を通じて、現代思想全般にわたり強い影響をあたえた知の巨人ニーチェ。「知的誠実」さを根底にすえつつ人間の究極の拠りどころを求め苦闘し、根源の生を「ディオニュソス的」なものとして提示した哲学者ニーチェの思索と、狂を発して歿するまでの生の軌跡をあざやかに描出。多様な側面からニーチェの人と思想の全容を解明してみせた意欲的労作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
itosan04
4
不思議な感覚というか、作者のニーチェへの愛情の深さを感じながら、それでも単にそれだけなら、これほどの本を書くのは不可能と感じた。ニーチェの著作はまるで新約聖書とかその種の魅力というか魔力があるからこそ、語る人々が熱くなれる対象だという気がする。ニーチェの著作はそれほど多くないし欠陥を探せばそれも多そうだ。それでも引き付ける磁力の凄さだけは半端ない。2016/04/07
富士さん
0
初めて読んだ時はちんぷんかんぷんでした。何せ他の「知的遺産」シリーズと同じように厚いので、要点がとりづらく、ある程度ニーチェの思想はこんなものだという基礎知識がないとスムーズな理解は難しいように思いました。その代わり、内容は濃ゆくて応用編としてはとても有用だと思います。社会科学との関わりが丁寧に解説されているために、特に社会学史では必ず触れられる18世紀後半のドイツの社会科学方法論をめぐる状況の背景を教えてくれ、ニーチェ的なものがM.ヴェーバーやG.ジンメルに与えた大きな影響が具体的に理解できます。2016/07/24
ビタミン
0
★★☆☆☆2012/07/12
パム
0
辛かった。学生か無職じゃなきゃ読破できません。でも、非常に勉強になりました。2010/01/18
masaaki
0
途中までしか読んでませんが、もう疲れました、、、ということでギブアップ2009/06/25
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