内容説明
武器を捨て、経済的には超大国となった日本が、この利害の錯綜する国際社会の中で自分を主張し、自分を守るためには、言語と情報の力に頼るほかに方法のないことを悟るべきである…。言語現象を人間の思想と文化に密着したものとみなす言語社会学の視角から、日本語の特性を文明史的に考察し、国際語としての日本語の可能性を探る。外国語学習法の根本的な転換をも示唆する必読の文庫オリジナル。
目次
1 日本の対外言語戦略を考える
2 日本語は日本人だけのものか
3 文明史的観点から見た日本語の国際化
4 日本漢字の特性について
5 転換期の日本人とことば
6 国際化とは何か
7 日本語は国際語になりうるか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
綾(りょう)
6
日本語が決して劣等言語というわけでもないのに、日本人は日本語にコンプレックスを感じているという事実と、それに関連した日本人の特質を述べた一冊。日本が経済大国になれたのは、古代は中国、近代は西欧諸国と師となる国の恩恵の与ることにあったというのは興味深い。2022/09/06
あんかけ
3
読み終え。40年くらい前の多分バブルとかで栄えまくってた時代の話じゃないの…?その時代でもここまで思想強めの人いたのかというと稀な気がする。なんとなくCivの文化勝利とか宗教勝利を思い浮かべていた。日本語を広めて発信していけというような。今ならアニメとか和食とかから入る人もいるし、言語が後の方針のほうが成功していそう。自己殖民型だの言われているが、それをジャパナイズドして自然に自国文化に仕立て上げているのは文化の進歩のひとつではあると思う。ただ、外国語を学ぶのは今の外国を知るため、というのは納得があった。2024/08/11
DNK
1
読書合宿で読んだ。面白かったが、日本が元気な時代ならではの発想だなぁ、と、当時の世相を随所から感じた。今なら、大学講義の英語化とか、日本語を「守る」方の話になるんだろう。知らない単語の意味を推測するために漢字をとっかかりにできるという強みは確かにあるなと思った。2025/06/13
がぼ
0
経済大国日本は言語大国となるべき。自己殖民とかやっぱり変な国。2010/11/12
N S
0
言語を武器として捉える視点も持とうと思った。2024/04/25




