内容説明
ホメーロスの代表的叙事詩『イーリアス』に描かれた、勇将智将の活躍で名高い〈トロイア戦争〉を始め、ゼウスほかギリシアの神々の物語と英雄たちの放浪と冒険の伝説をいきいきと再現する。北欧神話の『エッダ』やゲルマン民族の国民的叙事詩『ニーベルンゲンの歌』なども興味深く紹介。古代人の豊かな想像力と、人生の神秘、崇高な人間讃歌が随所にあふれた興味尽きない神話物語の新訳決定版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
彬
3
ギリシア神話を扱っているのは半分ほどで、あとは近代の怪物や北欧、東洋の神話を扱っていました。たださすがにギリシア神話の時ほど内容は濃くありませんし、一部の神話というか宗教はうわべの知識で描かれているのであまり参考にしない方がいいです。そういうのがあったんだなあ程度のもので。全体的に読みやすく、上下巻ともに楽しませてもらいました。ただ気になったところが一つあって、同一話のなかで人物の口調が変わったりするんですよね。威厳を出すためなのか知りませんが、そこは読みにくいなあと感じました。しかし取っ掛りには十分です2010/12/17
ixy828
0
女神転生が好きなので2009/02/02
冬樹
0
神話と史実の境目が曖昧なところが面白かった。神話こそが史実だった時代もあったのだろうな。科学的な事実は知ってるが神話も信じるという姿勢を許してほしい。/次は北欧神話を読んでみたい。2020/08/20