内容説明
資本主義や民主主義は、どのようにして成立したのか。英米二国の歴史的分析をもとに、社会的分業と協働に基づく国民経済の成立を活写し、そこから生じた共同の利害が民主主義を育んだと主張する。また加工貿易型産業構造のオランダの衰退を指摘し、さらに「南洋の泡沫」事件など18世紀の熱狂的な株式投機とその崩壊をも考察。今日の政治、経済の本質に鋭く迫るきわめて示唆に富んだ不朽の名著。
目次
第1部 序説(経営者ロビンソン・クルーソウ;デフォウの産業都市計画;重商主義―訳語の運命について;国民的産業―重商主義政策の支柱;貿易国家の2つの道)
第2部 富―その近代的形態(近代化の歴史的起点―いわゆる民富の形成について;近代社会の生産力的基盤―貿易国家の2つの型;経済的繁栄の幻像―投機による擬制的富の結末)
第3部 国民経済―歴史的視野での考察(政治的独立と国民経済の形成;民主主義と経済構造)
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