出版社内容情報
【内容紹介】
西洋古代・中世の哲学的伝統を豊かに取りいれて独自のキリスト教的哲学を構築した岩下壮一が、カトリックの教えを問答形式で要約した公教要理を解説。霊的実在についての生き生きした経験や洞察にもとづいたカトリックこそが、人間の真の救いと幸福につながる哲学、真の哲学であると説く。近世哲学にのみ立てこもらんとする昭和の思想界に、カトリックの真理を開示して波紋を投げかけた不朽の名著。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Francis
12
10数年ぶりに読んだ本。第二ヴァティカン公会議以前のカテキズムの解説とプロテスタント側からのカトリックへの批判、特にルター派、いわゆる高等批評、そして無教会派を取り上げ彼らに反論する形でカトリックの信仰を明らかにした本。著者の正統的カトリック信仰への情熱が伝わってくる。自分もこの本を読んでカトリックの信仰の真髄が初めて分かった。ただただすごい本としか言いようがない。2018/04/27
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