内容説明
伝統あるドイツの大学を範としながらも、自由を重んじたアメリカの大学は、極めて多種多様な価値観と指向性をもつ新しい高等教育の場として登場、発展してきた。ハーバードやイエール、シカゴなど、アメリカを代表する大学の成立と変革の歴史をたどり、理想に燃えたアメリカの大学人の情熱と努力の軌跡をみる。複雑、かつ巨大化している今日の大学の原点を見つめ、真のあるべき姿を追求した好著。
目次
第1章 伝統的カレッジの構造
第2章 早すぎた改革
第3章 改革への胎動
第4章 伝統的カレッジからの脱却
第5章 研究大学の登場
第6章 大学院大学の登場
第7章 アイデンティティの葛藤
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
三山
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本書はアメリカの大学、特にその1820〜1910年頃にかけての変遷を辿るものである。言ってしまえば、単なるアメリカの大学の(高等教育の)歴史であるわけだが、この時期に登場した様々な改革と教師の類型、それらが抱える課題は現代日本の大学が抱える問題にも通じるものがある。たとえば、教授は自分の研究に邁進するべきなのか、それとも学生との対話を重視すべきなのかという問題。これは19世紀から存在している。教育とは何か改めて問い直される今、その歴史を洗い直す行為には大きな意義があるのではないだろうか。2015/05/01
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