出版社内容情報
【内容紹介】
万物の母なる豊饒の海。本書は、古代シュメールの原初海洋の女神、ローマ神話のヴィーナスの誕生、ギリシアの海神ポセイドーン、中国の盤古神話、日本の記紀に登場するイザナギ・イザナミのみそぎ神話など、世界各地に分布する海の起源についての神話を中心に、人類の海体験から結晶した珠玉の神話42篇を収録した。海と人間との関わりを通して人類の文化や歴史の側面などを比較考察した名篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
クナコ
7
初読。世界各地域の海にまつわる神話集。初め、古事記やギリシャ神話にあるような海を司る神様たちのエピソード集かと思っていた。しかし読了してみればそのほとんどが各地域でキリスト教以前に信じられていた神などによる原始世界創生の伝説で、大概が海だけならず天と地も同時に創造されるパターンの物語だった。巻末に索引はあるが、基本的にさまざまな神話を体系立てずに矢継ぎ早に紹介していくので、親近感の湧かない地域の神話が続く部分では眠気が酷かった。内容自体は興味深いものなので、地域毎に章立てするなどの親切さが欲しかった。2025/08/16
茅野
1
一気読み。世界中の海の神話、特に原初海洋神話について数ページずつ纏めてある。とても読みやすい。巻末の索引も有難い。2020/06/27
つきかげ
0
世界中のいろんな海に関する神話を紹介してくれる本。コンパクトながら、かなりよくまとまっています。広く浅くといった感じもありますが、興味のあることに関しては別の本で調べてくださいということなのでしょう。これまで知らなかったこともたくさん書かれてあって、大変勉強になりました。個人的にはシュメールとアイヌが気になったので、掘り下げて調べてみたい気持ちになりました。2025/09/28




