内容説明
「生命」はかつて有機物から生まれ、非細胞の生物から単細胞生物が、単細胞生物から複雑な生物が進化し、地上は今日多様な生物の満ちる場所となった。アリストテレスの自然学、生命を物理化学的に探究する道を確立したデカルト、ラマルクとダーウィンの進化論、メンデルの科学的遺伝説、そしてDNAの分子構造を解明したワトソン&クリックまで。原典の新訳と的確な解説で辿る生命科学の偉大な歩み。
目次
1 科学的生命観―『神聖病について』ヒポクラテス
2 生命現象の考察―『動物部分論』アリストテレス
3 生命現象への実験―『動物の心臓と血液との運動に関する解剖学的研究』ハーヴィ
4 生命と機械―『人間論』デカルト
5 生命と決定論―『実験医学序説』ベルナール
6 生命と進化―『動物哲学』ラマルク
7 進化の機構―『種の起源』ダーウィン
8 生命の単位、遺伝子―『雑種植物の研究』メンデル
9 遺伝子と染色体―『遺伝子説』モーガン
10 生命と分子―『デオキシリボ核酸の分子構造』ワトソン、クリック