内容説明
東欧やソ連をはじめとする社会主義諸国に生じた政治的・経済的危機と混乱によって、社会主義は、もはや思想的にも理論的にも過去のものとなってしまったのだろうか。社会主義とは一体なんだったのだろうか。重層的な歴史の危機、主体の危機のなかで、社会主義が根底から問われているいま、あらためて社会主義の思想と理論の意義と可能性の論拠を、各国の体制改革の状況と意義を考察しつつ再考する。
目次
序言 社会主義が問われている
1 社会主義とは(社会主義とは何をめざしてきたか)
2 社会主義の理論(マルクスの社会主義;社会主義論の新展開;市場経済と社会主義)
3 社会主義はいま(新自由主義は東欧を救えるか;中国の経済体制改革;ソ連の経済危機と体制改革)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nukuteomika
1
基本的にマルクス主義礼賛で読むのがつらかった2010/11/25
あんかけ
0
読み終え。全くこの分野わからないけど、社会主義の大まかな歴史から話してくれて助かった。マルクス主義というやつは当時の農耕と工作だからこそ成り立っていそうな理論な気がした。植える量作る量である程度予測ついて需要と供給が政府から管理できてなんかうまいこといくだろう、と思ったらそんなことなかった感じ?今なら収穫予想データとかを全部AIにぶっこんでいい感じに調整してくれってやれば出来そう。人間が絡まないから利益を求める上級民がいないしよさそう。と途中思っていたら第一版の1992年版を読んでいた。年上じゃねーか。2024/10/25