内容説明
イタリアの一ポリス・ローマはどのようにして世界帝国へと発展していったか。繁栄を享受するローマと、その支配に抵抗する諸民族の戦いを通して築きあげられたパクス=ローマーナ(ローマの平和)とはなんであったか。そして「永遠の支配」を誇ったローマは、なぜ滅びなければならなかったか。ひとつの文明の生成と没落を通して、危機的状況を深める現代文明の行く末を直視する、著者快心の力作。
目次
はじめに 「永遠のローマ」とは
1 ローマとゲルマン
2 「永遠のローマ」の禍い
3 肉体の死と戦うローマ帝国
4 永遠への戦い
5 平和の代償
6 平和の構造
7 ローマ人の内幕
8 ローマ人の生と死
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mft
5
長く読み終わらないまま放置していた本を読んだ。ローマが陥落し西ローマ帝国が滅亡する、という年表で見たら2行で終わる過程を掘り下げる前半。ローマの平和の飴と鞭、滅んだ原因と言われるところの頽廃、ローマ人を突き動かした名誉欲、と、ローマの人々がこの世とどう向き合っていたかを見る後半。永遠と謳われたローマですら滅んだ、翻って現代の文明はどうですか、という問いと受け取った2024/05/08
hr
3
ローマの終わりを読む。僕が高校生くらいの頃は、ローマと言えば弓削達だったが今はどうなのだろう。文面は覚えていたより湿っぽい印象。2025/12/26
koyak
0
"ローマ"とは何だったのか? 当時を生きた人々が残した文書などを元に、ローマがもつ光と闇を考察する一冊。読みやすさや面白さで言えば塩野七生に軍配があがりますが、発展した時代も繁栄した時代も衰亡してゆく時代も平等にその二面性を評価する姿勢は非常に興味深いものがありました。2014/12/15
葉紗
0
ローマ帝国の諸々を書いた本。おもに文化や社会などの側面から切り込んでいっています。そこまで繁栄したローマですら、永遠ではなかった、というのがテーマのようです。実は、ローマが東西に分裂し、西ローマ帝国がゲルマン族の傀儡となって滅びるところが冒頭部分であり、人々はローマをいかに永遠だと信じていたかを軸として書かれています。個人的に興味深かったのはテミスティオスという哲学者の一生。吐気を催しましたが、人間らしい生き方だな、と。2014/10/10
こさみ
0
「平和とはその甘美をもって世界を籠絡するところのものである」2019/12/15
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