内容説明
『コーラン』と『アラビアンナイト』だけがアラビア文学ではない。では私たちは他に何を知っているだろう。アラブ諸国の人と文化を、必要最小限理解しているだろうか。本書には世界史をリードし続けてきたイスラーム文化の多彩で高度な達成が博く展望されており、西欧文明とはまた異質のアラブ文化の根本的パラダイムが明快に描出されている。世界的権威による最も信頼できるアラビア人文学の概説書。
目次
アラビア語
英雄時代(西暦500年前後~622年)
拡大伸展の時代(西暦622年~750年)
黄金時代(西暦750年~1055年)
銀の時代(西暦1055年~1258年)
マムルーク時代(西暦1258年~1800年)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ドウ
2
文学に留まらない、アラビア語の人文学を時系列順に追った概説書。アブー・ヌワースの文学史上の位置づけや、ジャーヒリーヤ期の詩の引用は面白かった。1926年に原著が書かれているため、非常にヨーロッパ至上主義的・オリエンタリズム的な文章(アラビア人文学への違和感を全て彼らの民族的特性に帰している)。『オリエンタリズム』日本語訳出版後にこの本を文庫化しているにもかかわらず、その事について解説・注を付していないのは出版社・訳者の怠慢と言わざるを得ない。2016/03/31
Saiid al-Halawi
2
広大なイスラーム文化圏の人文学通史。カリフに「教皇」という字を当てているのに違和感。確かに宗教的指導者を示す言葉には違いないが。 アラビア人-文学なのかアラビア-人文学なのか、気になってしまった読書家諸兄は一読を。2011/01/27
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