講談社学術文庫
徒然草抜書―表現解析の方法

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  • サイズ 文庫判/ページ数 403p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784061589476
  • NDC分類 914.45
  • Cコード C0195

内容説明

『徒然草』といえば余りに名高い古典、研究し尽され最早疑問の余地などないかに見える。だが果してそうだろうか。例えば「つれづれ」とは何か。「ものぐるほしけれ」とは?また「うしのつの文字」とは。次々問いを発するとき通説は急にその安定を失う。博大な学殖によるテキストの読み、重厚な論理的追究、著者の驚くべき炯眼は、見過されてきた真実を紙背から鮮明に炙り出す。真に独創的な現代の名著。

目次

序章 文献学的解釈の基礎
第1章 つれづれなるままに
第2章 うしのつの文字
第3章 土偏に候ふ
第4章 蜷といふ貝
第5章 いみじき秀句

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

寿児郎

1
まとめることができない……。ただただ嘆息ものの1冊。筆者の「文献学的解釈」によって、現今の古典文学の解釈にはまだまだ検討の余地が残されていることを示される。「徒然草なんてもうとうに研究し尽くされているだろう」と思ったらどっこい、「ものぐるほしけれ」一つとっても誤解がまかり通っている。「問題設定のし方」とか「アプローチのし方」など、研究方法まで言及してくれている。文学や言語学を専攻する大学生にはぜひ読んでほしい。2018/09/30

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