内容説明
本書は、日本独自の文化といわれる神社・神宮の中に、高麗神社、百済神社、新羅神社など、古代朝鮮三国の名を負った神社が日本各地に散在するのに注目した著者が以来、十数年の歳月にわたり、それらの由来を明かすべく、文献や地名などを手がかりに実地踏査したものをまとめたものである。新羅において祀った祖神廟を神社・神宮の原形とみるなど、日本の神々のふるさとを遙か古代朝鮮に見いだした、著者ならではの労作といえよう。
目次
序 古代朝鮮と日本文化―縄文人と弥生・古墳時代人
1 神々のふるさと(神社・神宮の起源;高麗王若光と高麗神社;新羅系の神々;伊勢と伊勢神宮;大山祇神をめぐって)
2 日本の中の朝鮮文化遺跡
感想・レビュー
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Gen Kato
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日本の風景や習俗に溶け込んだ「渡来」びとたちの痕跡の数々。勉強になりました。2014/05/15
ねむ
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古代朝鮮から日本にもたらされた文化や技術は想像以上に多く、日本固有の文化として捉えられがちな神社すらそのひとつだろうということはわかった。ただ、それについて「誰々はこう記した」「誰々によると〜」などの引用文を使って多く書き並べた印象。なぜそのように分析されているのか、例えば類似点がどのあたりなのか等、中身についてもっと掘り下げた内容だったより面白かったのにと思う。金達寿さんの生きた時代、本書に記載のような内容を日本人に納得させるためには日本人の学者の言論を根拠としなければならなかったのか?という推測2022/10/16
りり課長
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日本人は皆大陸の子2020/11/24