講談社学術文庫<br> 言語文化のフロンティア

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講談社学術文庫
言語文化のフロンティア

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  • サイズ 文庫判/ページ数 310p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061587281
  • NDC分類 804

内容説明

本書は、イギリス・ロマン派文学の秀れた研究者であると同時に、名代の愛書家として知られる著者が、言語と文化のよりよき発展を願って、無類の博識と自由な発想で展開したユニークな言語文化論である。確かな学識に裏打ちされた著者の旺盛な好奇心と情熱が、言葉を中心に広く人間の文化について鋭い考察を加え、発想の転換を呼びかける。日本語論に大きな影響を与えた「《ルビ》の美学」、「〈拝外〉と〈排外〉」などの主要論文を多数収録。

目次

1 コトバと人間
2 日本語の再発見
3 外国語と日本人
4 歴史・文明・人間
附録 愚者の自画像

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白義

12
由良君美の著作の中でも、教育者としての側面、身体言語も含めた人間の総合理解として言語を捉えようとした文章が並ぶ硬骨な部類の一冊。それぞれの言語の自律性を強調して、ルビなどのような日本語のポテンシャルを存分に論じながらしかし〈排外〉にも〈拝外〉にも与さない開かれた言語文化論が展開されている。依拠する説に古臭さを感じないまでもないが、記号操作の書として「我が闘争」を読み込みヒトラーの芸術家落第生としてのルサンチマンを解読したり、あるいはエリアーデやジョージ・スタイナーの的確な紹介になっていたり多彩な一冊である2018/05/28

jima_1965

2
由良君美とのファーストコンタクトがこれだったのは、幸運だった。由良という人の衒学的なところがないところの部分を知るのには、これが一番よいと思う。

1
Y-202006/08/22

まふ

0
由良氏の雑文集。博学多才は相変わらずだが、文章で書くと、迫力は相当に減殺されているのだろう。前面に押出されている鬼気みたいなものが伝わってこない。著者のヘンな謙遜も却ってキザったらしい感じに読める。そこが文章の難しいところ。とにかく、由良氏の底まで読み取ろうと決意したのであるから、魅力にまたもやふらふらと導かれてしまったのが実態。2017/10/12

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