出版社内容情報
【内容紹介】
東京裁判とは何だったのか。豊かな学識と平和を祈念する人類愛に基づいた『パル判決書』は、東京裁判の多数派判決を正面から論駁した記念碑的名著である。本書はさらに多角的解説を付した刮目の書である。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
駄目男
14
1941年10月、国家としての日本の存在自体が深刻な危機にさらされていた時、多少とも要職にあった政治家や外交官は、挙げて国家の名誉を傷つけずに滅亡から免れる方法を見出すのに頭を悩ませていた。彼らは重責を担い、そして勇断を持って差し迫った危険に対処するという、厳粛な義務の履行求められている。そんな時、東條は窮迫した危機を十分承知のうえで、登場してきた。併し、11月26日、東郷外相に送られて来た、いわゆる「ハルノート」では、日本の陸、海、空軍および警察の中国および仏印からの即時かつ無条件の撤退。2024/01/24
Shun
4
パル判決書(上・下)1685頁を読了。 高校生の時からいずれ...と思っていたが、この度、漸く拝読させて頂いた。 いわゆる極東国際軍事裁判所の判事を務めたパル判事による判決書の解説書。 語彙・概念が難しく、想像より時間を要して仕舞った。当時は出版、発表が著しく制限されていた模様。 戦勝国の復讐劇に毅然として対抗する彼の論理展開には感銘を受けた。この書籍は特に大切にしたい。2017/03/31
いちはじめ
0
国際法だけでなく、日本の歴史についてもよく知っている人なのだなと感嘆。この人の意見の妥当性はともかく、いわゆる東京裁判が非常に問題の多いものであることだけは、はっきりと判った2008/01/30
-
- 洋書
- LUXE & CO