出版社内容情報
【内容紹介】
曲名や作曲者を知らなくても、誰にとっても忘れられないメロディーがあるはずだ。本書は、人々の心に生きつづける名曲の数々をさらに印象深いものとする魅力的な鑑賞事典である。「カルメン」や「アルルの女」の1場、「月光」の曲ができるまでのエピソード、楽聖たちの恋愛が音楽へ昇華する様など、古典から現代音楽まで、作曲者と作品を網羅したハンディな1冊は、クラシック音楽愛好家必携の書といえよう。世界の名曲100選等を付す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
201
本の題名どおり”音楽に対する事典”の1冊。1000頁以上もある大作だが、その頁数に恥じず、中世~近代までにおける音楽を取り扱っている。器楽・管弦楽・室内楽・ジャズ・声楽・歌劇・楽劇に至るまで―― 楽曲の形式は、交響曲・協奏曲・奏鳴曲・組曲・序曲・前奏曲・譚詩曲・奇想曲・嬉遊曲・練習曲・幻想曲・即興曲・狂詩曲・輪舞・小夜曲・交響詩を五十音別に作曲家ごとに解説している。さらに指揮者・演奏者・声楽歌手の紹介と楽団と合唱団までもが解説されているので、この1冊があればほぼ全ての音楽(クラシック音楽)を網羅できる。2018/09/24
なつ
35
約1000ページにわたり音楽の概念からクラシックの作曲家及び代表曲、著名な演奏者や楽団の紹介、用語を一気に網羅。曲は少しわかるけどそれほど知識は深くない私にはとても参考になりました。昔の本なので記述が古く感じる箇所がありますが、その題名にふさわしく、鑑賞の手引きとして、読み物として勉強になる一冊です。2020/11/13
hr
4
僕のこの本の使い方は、目次を見て、鑑賞して楽しめるようになった曲に印を付けていっている。久々に手に取ってみたら、以前は自分の中には染み込んでいなかったブラームスのピアノ協奏曲や、フォーレのヴァイオリン・ソナタのような存在を確認できた。今年は弦楽四重奏曲にもっと耳を向けていこうと思う。2021/01/10
サボリーマン
0
この事典を読んで音楽を聞くというよりも、ある音楽を聞いてその音楽をこの事典で調べるという使い方が私には合っていた。なぜならボリュームが多すぎて読み進めたところで曲名まで覚えれないわけである。クラシック初心者も玄人も一冊この本を持つ事をおすすめする。もちろんインターネットで曲名を検索すれば作曲背景など全て情報は手に入るが、あえてこの一冊を手に取り、調べにくい索引から曲名を探し出し、作曲背景を読む行為そのものに楽しみを覚える。こちらは文庫サイズなので車でクラシックを聞く人にとってもオススメの一冊。2023/12/09




