出版社内容情報
【内容紹介】
古代の人は言葉に精霊が宿ると信じ、霊妙な力が人の幸不幸を左右すると考えた。これらの痕跡を、文献・伝承等に探り、祝詞の言霊・万葉人の言霊・仏教の言霊・名に宿る精霊・近世国学者の言霊観などの諸相に捉え、「言事融即」の観点から精細に考察する。外からの押付け言語政策、民族語のもつ母語固有の言霊、自国憲法に言語規定をもつ諸国、言語不信をかこつ言論、汎言語主義の病弊など、爼上に究明して言霊思想の回帰点に及ぶ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
半兵衛
5
現代日本まで残る日本の言霊について、ではなく「言霊」という概念の成り立ちの解説集のようなものだった。鬱屈した母語・馴染みのある言葉への思いが言霊信仰を強くするという考えに納得。言葉の持つ力が大きすぎるがゆえに日本人は汎言語主義に陥る。結婚式で使う祝詞を読み解いてみよう、みたいなものがあればもっと読みやすかったかな。2014/01/02
宙庭隼人
2
言葉と文化の関係に興味があるので、読んでみました。コトについての「事」「言」の混用について、言語政策についての部分が特に興味深かったです。子供を守るためにあえて醜い名前をつけるという話は、他の国でもそういう風習があると聞きました。言霊という名前がないにしろ、どこの民族にもそれに類した考え方があるのではないかと思いました。豊田さんの、言語政策についての著作も読んでみたいです。2014/10/05
misui
2
古代から現代までの言霊思想の変遷を辿る。わりと列挙の感があるのでざっと読んだ。言葉は事柄・事物と一体のものであるという「言事融即」が言霊思想の根底にあると説く。この観念から名前のタブー(諱)なども発生してくる。「大祓詞」とか祝詞をちょっと見てみたくなった。2010/07/09
しろきいろ
0
図書館。超斜め読み。言語と昔の心のつながりを知りたかったので借りた。たぶん面白いのですが時間切れ。。2015/12/05
くむちゃん
0
「神言を伝へさせ給ふ天皇陛下が、神であらせられるのは勿論のこと、更に其勅を奉じて伝達する中臣その他の上達部は、何も皆みこともちたることによつて天皇陛下どころか直ちに神の威力を享けるのである。つまり段々上りに上級ものと同格になるのである。このみことを発した人と唱へる者とが、一時的に同資格におかれるといふ思想は、後になるといつまでもいつまでもその資格が永続するといふ処まで発展してきた。(折口信夫)」。「これは言霊のはたらきによる、ミコトとその媒介行為、つまり言と事の一体融即の状態である。」(「ミコトモチ」)2015/03/13
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