出版社内容情報
【内容紹介】
古今集は勅撰二十一代集の嚆矢であり、それ以後の勅撰集・私撰集の規範となった。平安時代の最も優れた歌一千余首を精選分類したもので、歌を通して平安貴族の情趣的生活を窺い知ることができる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山がち
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以前読んだ時よりは確実に面白かった。俳諧歌が、一部俳諧性を感じることができたのは少しうれしかった。哀傷歌など、以前はたいして面白いと思えなかったものに対してある程度の面白さを感じることができたのは大きかったように思う。あふれんばかりの想像力がないと以前読んだときには思ってしまったが、さすがにそれは言い過ぎというものではあると思った。ただ、やっぱり長歌を理解するのは全くできなかったり、つまらないところがないわけでもない。ある意味で最も面白かったのは解説の作品成立に関するところかもしれないことは少し情けない。2012/10/21
紫暗
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全四冊の中では本編というよりは注というか、補完しておくね、みたいな部分だったので、面白いかといわれると微妙な最終巻でした。ただ、短歌だけではなく、長歌とか形式が違うものも載っていることを初めて知ったので学習したなぁという実感です。解説も丁寧でわかりやすく、納得しての読了となりました。2013/04/01
山がち
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全四巻の中では正直一番面白くなかった。けれども、旋頭歌や長歌などが読めたのは非常に面白いものであった。文法的にも興味深いものはあったようには思う。個人的に一番面白かったのは神楽歌のあたりではないだろうか。イメージの使われ方などが読んでいて身にしみいるものがあった。ただ、一番期待していた雑歌がやっぱり恋歌や季歌のようなあふれんばかりの想像力というものがないような気がして、そういったものと比べると面白くなかったのが、やっぱり全体的に面白味がほかの巻と比べると欠けるのではという印象を持つ原因になったのだと思う。2012/06/22
俊太郎
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読了。掉尾を飾るあづま歌のストレートさにじんときてしまうあたり、自分の感性は万葉集よりなのかもしれない。2018/02/06