出版社内容情報
【内容紹介】
世界中のあらゆる人が、地球は宇宙の不動の中心だと信じていたときに、地球は太陽のまわりを回る一天体にすぎないと主張し、説得するのはどんなに大変なことだったろう。近代科学の誕生までには、コペルニクス、ガリレオ、ケプラー、ニュートンをはじめとする多くの天才の努力が必要だった。同じことが、生理学、化学、生物学等の分野についてもいえるのである。この思考の大転換を「科学革命」として生き生きと描いた不朽の名著。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
猫丸
15
科学史の古典を再読。訳が村上陽一郎じゃなかった。中世ルネサンスがいかにアリストテレス支配下にあったかが詳述される。パドヴァ大学の先進性、コペルニクス、ハーヴェイになおも残る古代ギリシア思想、ベーコン、デカルトに見られる先進性の中途半端さ、などが確認された。科学革命が是非とも数学を必要とした経緯も述べられている。やはり当初のゲルマン民族はまさに蛮族であり、懐疑的思考などという高級なアタマの使い方はできなかったのだ。逆に言えばギリシア文化が特異的であったということか。2020/07/29
ありうす
1
『教養としての大学受験国語』副読本として、近代各論のつもりで読んでみた。神話めいたところがあるという古代の限界、そして古人を持ち上げすぎるという中世の限界の二つを破ったのが近代の特徴といえようが、その結果、日常から乖離した抽象概念が増えていった。それにより科学が専門家でないと理解できない代物になって行く過程が書かれているように思うが、これは、近代科学だけの問題ではないな……。2023/05/09
HOG2
1
知識の羅列感あるで2011/05/10
ЯeoN_Hoff
0
デカルトを半年やったので後半が面白かったかな2010/02/28