出版社内容情報
【内容紹介】
自然を愛し、山に魅せられてきた著者は自然に立脚した雄大な「今西学」を構築した。山、探検、渓流、季節、アフリカ、文化と進化などに名文をつづった本書には、今西自然観のエッセンスがある。人間と自然との間に垣をつくらず、人間も生物の延長にすぎないと考える一方、生物もまた人間と同じように主体性をもち社会をもつと考える自然観には、西欧の自然観を凌駕する、これからの自然観が、豊富な行動歴のうえに鮮やかに展開される。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ねこもどき🐱
6
霊長類学者によるエッセイです。趣味の山登りや沢歩き、大興安嶺やヒマラヤの探検、アフリカについて書いています。サルの研究をしている理由は、サルが生物と人間の橋渡しをしているから。アフリカの章では南アフリカのアパルトヘイトについて語っています。人類の祖先は道具を作ることによって人間へと進化しましたが、機械化の時代がやってきて、再び人間は進化の必要性に迫られているとのこと。また自分たちは危険な狼を駆除したのに、アフリカ人がライオンに食べられるのはかまわないという論理が世間にはあるのではないかと疑問を呈しています2026/04/19
たくぼ
1
引用「どこかで福原麟太郎さんが、寝床に入ってから本を読む癖を語っておられた。あれは楽しいもので、なかなか止められないが、ああして読むと、あとで記憶に残らぬ部分が、相当できるのが欠点であるそうだ。」いま、レビューを書くのに困っているのは、まさにそのせいだと実感。でもこんな賢い随筆家に憧れてしまう一冊でした★★★★2021/04/17
三田郎
0
良作。自然に対する人間でなく、自然の中の人間である。2022/02/12
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