出版社内容情報
【内容紹介】
従来、西欧中世期は、華やかな古典文化とルネッサンスの狭間の暗黒の時代と考えられていた。しかし中世は、古典文化・ゲルマン精神・キリスト教の三者が、たがいに対立抗争を続けながら、次第に「ヨーロッパ」を形成していく、独特のエネルギーに満ちた時代であった。著者は自らの紀行文もまじえつつ、このヨーロッパ生成の過程を解明し、中世社会の本質を鮮やかに描き出す。本書は単なる「通史」を超えた、史論と歴史紀行の結晶である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
出世八五郎
18
Amazonでプレミアになってたのを、Bookoffで見つけ焦って買った積読本。今はプレミアではないから、自己騙しで失敗したようなもの。けど、買って正解だった。欧州史は全く知らず、最近読んだローマ本の西ローマ帝国滅亡迄の知識しかなかった処に、タイミングよく本書は、西ローマ滅亡後から始まる。文章は複雑で解り辛いかも知れないけど、大筋の流れをつかめば良いので軽視した。序文に一人旅の旅日記とあるように、難しい学術書にある重さがなく、この時代の知識がない私でも楽しめたので、似たような初心者にもお奨め。2015/10/29
moonanddai
5
巻末の説明によると「史論と歴史紀行の結晶」とあります。確かに地理(場所)と歴史(時間)の流れの中を楽しく行き来できたと思います。上巻は古代ローマ(帝国)の世界、ビザンツが中心の世界から、シャルルマーニュ(カール)のローマ皇帝戴冠により(いわゆる)ヨーロッパが「出来上がり」つつある時代までを「遊覧」します。つらつら思うにヨーロッパとは民族の移動(ゲルマンに始まり、その後のスラブやフン、ノルマンなどなど)が重大な契機となって、農業技術の改良、都市化、身分確定と封建制といった「中世」になっていったと思えました。2026/05/08
陽香
2
199602222017/05/14
kapo54
2
出版から40年経っても売れている理由が分かります。ヨーロッパとはそもそも何かを考える一助になります。2014/12/16
ひろし
1
上巻は西ローマ帝国が滅んでから、カール戴冠まで。ゲルマン人などそれぞれの民族の攻防とキリスト教の話が主。複雑である。新興の西フランクのカロリング朝皇帝カールが、教皇から戴冠を受けた初めての皇帝である。ふりかえれば、それが教皇の権威を大きくするキッカケになった?カール側としても権威付けに利用できたわけで、win-winだ。学生時代、ローマは滅んだのに神聖ローマ帝国ってどっから出てきた?しかもその位置ローマじゃないじゃん、って思ってたけど、こんな経緯があったからか。まだまだ理解が足りない。ヨーロッパ難しい。2017/05/28




