講談社学術文庫<br> 家族を中心とした人間関係

講談社学術文庫
家族を中心とした人間関係

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  • サイズ 文庫判/ページ数 176p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061581012
  • NDC分類 361.63
  • Cコード C0139

出版社内容情報

【内容紹介】
われわれが社会生活を営むばあい、幾多の種類の「つきあい」があるが、そこには人類史上のさまざまな文化的伝統がある。それらが錯綜する現代社会の人間関係、集団構造を理解するには、基本的に「家族」をどうとらえるかが重要であろう。本書はさきにタテ社会論を提唱した著者が、広い視野から日本をはじめ諸社会の家族を社会人類学的に位置づけ、問題の所在を明らかにした書であり、日本的家族の人間関係論としても刮目の書である。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

34
リサイクルを拝借してきた。社会の人間関係、集団構造を考察するばあい、家族の研究は重要な位置を占める(4頁)。線が引かれていた箇所は、諸民族社会のほとんどすべてにおいて、親子からなる小家族が基本となり、統計的にもいずれの社会においても形態が大多数を占めると明らかになった(18頁)。一夫多妻はひとつの未亡人対策(79頁~)。離婚の頻度、難易は、家族をとりまく社会関係や家族構成にも複雑に関係(98頁)。中根先生の考えは、本当の日本の土着文化としては、姉妹の意味は相当大きい点(123頁)。2016/04/04

まじょるか

5
家族関係を細かく分析し世界各地の比較がおもしろい。世界どこも核家族が基本とのこと。そして結婚による居住形態の対応に文化の差が出るのがおもしろい。日本はタテ社会で家族関係でも結婚でも「格」に敏感なので横の関係が分断されやすい。孤立しやすい。国は鎖国しやすい。会社は同業他社に転職しづらい。2014/02/28

sodium hydride

2
とても面白かった。*なぜか「異人たちのハリウッド」という宝島社のムック本を思い出した。*中根さんの著作は初めて読んだのだが、他の著作も読みたくなった。2012/04/17

龍斗

2
日本だけでなく様々な国 様々な部族の家族関係がわかり、 それに基づいた様々な事柄を検証している。 結論のもって行き方には少々強引なところがあるとは思うが、この本の薄さを考えれば仕方ない。 関係を常に整理しながら読まないとわけわからなくなる。 こんな薄い本なのにためになる本でした。2011/11/02

しろ

1
良書。第一章で日本人をはじめ世界の諸民族の家族構成や「家」の概念について紹介した上で、続く第二~四章ではそれらに基づいて、配偶者の選択、家族内の人間関係、ウチ(家族)とソトの関係についてそれぞれ考察されている。最終的には、それらすべてを踏まえた上で、日本の家族の特殊性というものに迫り、一つの結論に達する。丁寧な筆致とほどよい分量でどんどん読める一冊。2007/11/29

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