出版社内容情報
【内容紹介】
世界の諸民族の文化と本質をもとめて登場した文化人類学は、地球時代の今日あらためて注目されている。なかでも、人間の行動を文化とパーソナリティの面から論述した本書には、錯綜する現代社会に生きるわれわれに、世界の諸事象を理解する際の一つの基本的視点が提示されている。豊富な事例を駆使しだれにでもわかるよう平易に展開された本書は、斯学の第一人者による格好の入門書であるとともに、意欲的試作として評価されている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
大先生
2
学生時代にこの本に出会っていれば文化人類学の分野に進んだかも…?今更ながら文化人類学の面白さに気付きました。内容的に古い部分(や差別的表現等)があることは否定できませんが、私には新鮮で興味深い。遺伝と環境に関するテーマって面白いですね。まあ、未開社会っていう言葉遣いとか、ゲイボーイは異常って理解もその時代の状況下のものですから、ご容赦ください。(笑)2020/05/07
MIRACLE
1
筆者が1959年に執筆した処女作、『行動する人間』の文庫版(1976年)。「第1章 行動する人間」で、人間の知能・学習について踏み込んで、説明している。残りの4章は、個人への文化の影響について、あつかっている。本書の優れた点は、人間の脳とその機能を紹介することで、人間の特色が文化による適応にあることを、明らかにしていることだ(新鮮!)。しかし、本書の議論は、人間への文化の影響に、終始している。内容は平凡であるばかりか、筆者が後に県民性を提唱したことを考えると、有害だ。ただし、第一章は現在でも読むに値する。2013/02/05
東側ギャン
0
軽く読むつもりがガッツリ読んでしまった。面白いが時代を感じるねーって1976年に書かれた本ってことで同性愛が異常って感じの書き方(分類?)ってのは今ならこうは書かねーだろうなって。でも内容に関して今読んでも面白いと思うのでオヌヌメです。2015/12/08
グリーン
0
文化が変われば人間の行動は変わってくるということがとても興味深かった。地域によって物事を捉える基準は違っていて、物事を広い視野をもってみることが必要だと思いしらされました。2012/06/14
カネコ
0
○2009/09/20
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- 和書
- 黄金の60代