出版社内容情報
物理学を学ぶ上で必要となる数学的事項を、具体的例題を豊富に入れて説明。数学力、物理力の両方が身につく一石二鳥の本本書は『講談社基礎物理学シリーズ』の第10巻であり、物理学で使う数学を詳説するものです。
一般に物理学の教科書では、数学的な内容は既知のものとして、あまり詳しく説明されません。そのため、つまずいてしまう学生さんが多く出てしまいます。本書では、大学の1?3年生までに出てくる物理における数学を、例題を多くあげて丁寧に解説しています。本書を読めば、数学でつまずくことはなくなるでしょう。解答も、(省略)や(略解)を使わず全て書くようにしました。
第1章 ベクトルと行列 ―― 基礎数学と物理
1.1 ベクトルとその内積 1.2 ベクトルの外積 1.3 行列 1.4 行列式とクラメルの公式 1.5 行列の固有値と対角化
第2章 微分と積分 ―― 基礎数学と物理
2.1 微分法 2.2 べき級数展開と近似式 2.3 積分法 2.4 微分方程式 2.5 変数分離型微分方程式
第3章 いろいろな座標系とその応用 ―― 力学で役立つ数学
3.1 直交座標系での速度,加速度 3.2 2次元極座標系での速度,加速度 3.3 偏微分と多重積分 3.4 いろいろな座標系での多重積分
第4章 常微分方程式I ―― 力学で役立つ数学
4.1 1階微分方程式 4.2 2階微分方程式
第5章 常微分方程式II ―― 力学で役立つ数学
5.1 2階線形定数係数微分方程式 5.2 2階線形定数係数微分方程式の解法 5.3 非斉次2階微分方程式の解法I ―― 定数変化法 5.4 非斉次2階微分方程式の解法II ―― 代入法(簡便法)
第6章 常微分方程式III ―― 力学で役立つ数学
6.1 ラプラス変換を用いる解法 6.2 連立微分方程式 6.3 連成振動
第7章 ベクトルの微分 ―― 電磁気学で役立つ数学
7.1 偏微分と全微分 7.2 ベクトル関数の微分 7.3 ベクトル場の発散と回転 7.4 微分演算子を含む重要な関係式
第8章 ベクトルの積分 ―― 電磁気学で役立つ数学
8.1 ベクトル関数の積分 8.2 線積分 8.3 保存力とポテンシャルI 8.4 曲面 8.5 面積分
第9章 いろいろな積分定理I ―― 電磁気学で役立つ数学
9.1 平面におけるグリーンの定理 9.2 ストークスの定理 9.3 保存力とポテンシャルII
第10章 いろいろな積分定理II ―― 電磁気学で役立つ数学(以下各章詳細略)
第11章 フーリエ解析 ―― 波動で役立つ数学
第12章 デルタ関数と偏微分方程式I ―― 波動で役立つ数学
第13章 偏微分方程式II ―― 波動で役立つ数学
付録 直交曲線座標を用いた微分計算
数学公式集 章末問題解答
二宮 正夫[ニノミヤ マサオ]
著・文・その他
並木 雅俊[ナミキ マサトシ]
著・文・その他
杉山 忠男[スギヤマ タダオ]
著・文・その他
内容説明
物理に必要な数学を詳細に解説。
目次
ベクトルと行列―基礎数学と物理
微分と積分―基礎数学と物理
いろいろな座標系とその応用―力学で役立つ数学
常微分方程式―力学で役立つ数学
ベクトルの微分―電磁気学で役立つ数学
ベクトルの積分―電磁気学で役立つ数学
いろいろな積分定理―電磁気学で役立つ数学
フーリエ解析―波動で役立つ数学
デルタ関数と偏微分方程式1―波動で役立つ数学
偏微分方程式2―波動で役立つ数学
直交曲線座標を用いた微分計算
著者等紹介
二宮正夫[ニノミヤマサオ]
1944年生まれ。京都大学理学部物理学科卒業。理学博士。京都大学基礎物理学研究所を退官後、現在、岡山県立光量子科学研究所所長、京都大学名誉教授。前日本物理学会会長
並木雅俊[ナミキマサトシ]
1953年生まれ。東京都立大学大学院理学研究科物理学専攻博士課程中退。高千穂大学人間科学部長教授。日本物理学会理事
杉山忠男[スギヤマタダオ]
1949年生まれ。東京工業大学理学部応用物理学科卒業。理学博士。現在、河合塾物理科講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。