出版社内容情報
新しい章構成で、最短で「微積分の核心」にせまる。上巻では、べき級数、テイラー展開、1変数関数の積分、曲線、微分方程式を扱う。意味を考えるからこそ、技法が身につく
高校から大学へ、微積分の新ルート。探索の旅への優しいガイド
・これまでにない章構成で、最短で「微積分の核心」にせまる。
・独習用としても、講義テキストとしても成り立つ新しいタイプの教科書。
・二分冊。上巻では、べき級数、テイラー展開、1変数関数の積分、曲線、微分方程式を扱う。
【本書“まえがき”より 長岡亮介】
「古き良き時代」の数学が現代の数学教育に示唆するものが,もう 1 つある.それは,理論と応用が一体になっているということであり,ここに本書の第三の動機がある.ユーザーとして現代数学の諸道具を使いこなしたい人々ばかりでなく,純粋数学の修得を志す理学数物系の学生にとっても,数学を応用する経験は,同じく重要であるに違いない.高校数学的な健全な理解の怪しさと危なさに警告を発しながらも,厳密性・純粋性という偏屈な数学主義に陥らないように最大限の配慮を払って記述を進めるようにしたのは,使いこなすことの重要性への配慮に基づく.本書が,あえて極限や実数の話題から入らず,数学ユーザーにとって最も重要なべき級数から入ったのはその一例である.
「大学生の学力低下」を指摘する声は大きい.本書は,数学系の大学教員がこの事態をどう《変革》するか,という問題に対する 1 つの回答であり,壮大すぎるであろう夢を実現しようとする冒険である.現状を打開するために伝統や既成秩序に囚われない数学教育の変革への共感の輪が広がることを祈る.
第0章 大学の微積分に向かって
第1章 関数の多項式近似
第2章 テイラー展開
第3章 1変数関数の積分法
第4章 曲線
第5章 微分方程式
第6章 2階線形微分方程式
第7章 非斉次微分方程式
第8章 1変数関数の積分の応用
長岡 亮介[ナガオカ リョウスケ]
著・文・その他
渡辺 浩[ワタナベ ヒロシ]
著・文・その他
矢崎 成俊[ヤザキ シゲトシ]
著・文・その他
宮部 賢志[ミヤベ ケンシ]
著・文・その他
目次
0 大学の微積分に向かって
1 関数の多項式近似
2 テイラー展開
3 1変数関数の積分法
4 曲線
5 微分方程式
6 2階線形微分方程式
7 非斉次微分方程式
8 1変数関数の積分の応用
著者等紹介
長岡亮介[ナガオカリョウスケ]
1977年東京大学大学院理学系研究科博士課程単位取得退学。現在、明治大学理工学部数学科特任教授
渡辺浩[ワタナベヒロシ]
理学博士。1986年東京都立大学大学院理学研究科博士課程修了。現在、明治大学理工学部数学科教授
矢崎成俊[ヤザキシゲトシ]
博士(数理科学)。2000年東京大学大学院数理科学研究科博士課程修了。現在、明治大学理工学部数学科教授
宮部賢志[ミヤベケンシ]
博士(理学)。2010年京都大学大学院理学研究科博士後期課程修了。現在、明治大学理工学部数学科専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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