ヒューマンエラーと機械・システム設計―事例で学ぶ事故防止策

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  • サイズ A5判/ページ数 230p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784061565074
  • NDC分類 501.8
  • Cコード C3053

出版社内容情報

様々な分野の事故・対策事例をもとに、ヒューマンエラーを事故につなげない、あるいはエラーを防ぐ機械・システム設計を解説する。

機械・システムはわれわれに快適さ・便利さをもたらしますが、時に安全を脅かします。近年の研究で、事故の多くにヒューマンエラーが関係し、さらに「人間は間違える生き物」だということがわかってきました。ヒューマンエラーによる事故の防止は、機械・システム設計者にとって重要な課題です。ヒューマンエラーを防ぎ、またヒューマンエラーが生じても事故につながらないようにするための方策を、設計の段階から組み込んでおくことが求められています。
本書では、さまざまな分野での事故と対策の事例をとりあげました。それらを通して、ヒューマンエラーの理解を助け、他分野にも共通する事故防止方策を解説しています。

【著者紹介】
日本大学 名誉教授

内容説明

事故を防ぐ「安全設計」を身につける。

目次

1 事故とヒューマンエラー(人間は間違える生き物;事故要因としてのヒューマンエラー ほか)
2 ヒューマンエラーと安全バリア(ヒューマンエラーとは;ヒューマンエラーの定義;ヒューマンエラーの分類;新しいタイプの失敗;安全バリア)
3 機械設計によるヒューマンエラー対策(安全における常識と安全の定義;機械・システムの事故原因とヒューマンエラー;安全化の手順;リスク低減方策;安全設計思想;ヒューマンエラーとフールプルーフ;あとがき)
4 インタフェースとインタラクションによるヒューマンエラーの防止(正しい行動は正しい状況把握から;状況認識の対象になるもの;正しい状況認識のためのインターフェースデザイン;インタラクション)
5 事故事例と対策(自動車;航空機;鉄道;船舶;原子力プラント;医療)

著者等紹介

柚原直弘[ユハラナオヒロ]
工学博士。1969年日本大学大学院理工学研究科機械工学専攻修了。現在、日本大学名誉教授

稲垣敏之[イナガキトシユキ]
工学博士。1979年京都大学大学院工学研究科精密工学専攻修了。現在、筑波大学大学院システム情報工学研究科長・教授

古川修[フルカワヨシミ]
博士(工学)。1979年東京大学大学院工学研究科舶用機械工学専攻単位取得中退。現在、芝浦工業大学システム理工学部機械制御システム学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Thinking_sketch_book

5
★★★★☆ 良い本です。3か4か迷ったけど4にしました。ヒューマンエラーを機械設計にどう反映させるかが分かりやすいと思います。初心者用ではなく、どちらかと言えば中級者用です。『人間ー機械系での人間の役割は、従来の手動制御者から、計算機が自動制御する機械システムの状況を監視する監督者に変遷した。』という言葉から機械設計の考え方を見直す必要があると思いました。2013/03/23

Fuyuki Kawasaki

0
機械工学における、安全設計、事故防止のための設計をわかりやすく解説している本。 前半部分が理論的な話。後半部分が、自動車、鉄道、飛行機、船舶、医療における事故事例とそれへの対応の紹介。 エンジニアでなくても、どのように事故やミスを防ぐかという意味で勉強になる。 後半部分の事例集は、門外漢には今ひとつ参考にならないかもとも思うが、全体としてはなかなか悪くない本。 当然だが、業界人には役立つ専門書だと思う。2022/06/11

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