出版社内容情報
生物多様性に関する用語をはじめ、系統立てた生物多様性、さまざまな保全対策などを解説。高校生物の教科書をカバーする最適な一冊。大学受験指導では外すことのできない「生態系・生物多様性」分野。生物教育や環境問題に係わる先生方の声を反映して、生物多様性に関する用語解説はもちろんのこと、系統立てた生物多様性の解説や保全対策などを紹介するほか、多数のコラム(下記参照)を掲載。高校生物の教科書を補うのに最適な一冊!
<コラム>
種の多様性の表し方、多様度指数、生物模倣技術隆盛時代、生物多様性が生態系サービスに寄与する理由、生態系サービスの経済評価、自然選択による適応進化の実例、ダーウィンと生物多様性、保全単位、大型哺乳類の大量絶滅、カエルの受難:オレンジヒキガエルの絶滅、決定論的要因と確率論的要因:植物の場合、アリー効果のいろいろ、近交弱勢の主要な要因:有害遺伝子の発現、絶滅の渦、レッドリストとニホンウナギ、国の外来種対策:奄美大島のジャワマングース、東京蝶モニタリング
第1章 生物多様性ってなに?
1.1 生物多様性とは
1.2 種内の多様性(遺伝的多様性)
1.3 種の多様性
1.4 生態系の多様性
1.5 バイオームと人為的改変
1.6 生物多様性を保全すべき理由
1.7 生態系サービス
1.8 ミレニアム生態系評価とシナリオによる予測
第2章 生物多様性の形成と維持
2.1 生命の歴史と生物の多様化
2.2 多様化は生物の遺伝・進化の必然
2.3 自然選択による適応進化
2.4 種分化とエコタイプ
2.5 生物間相互作用と生物多様性
2.6 競争に抗して多種共存を可能にするのは
2.7 モザイク環境と撹乱:さとやまの生物多様性とヒト
第3章 生物多様性の危機と人間活動
3.1 生命史第六番目の大量絶滅
3.2 現代の絶滅リスクの高まり
3.3 地球環境の限界を超えた「生物多様性の損失」
3.4 絶滅どころか蔓延する種
3.5 乱獲・過剰採集
3.6 絶滅をもたらすハビタットの分断・孤立化
3.7 外来生物の影響
第4章 絶滅のプロセスとリスク
4.1 絶滅に向かう過程と小さな個体群
4.2 小さな個体群の絶滅リスク
第5章 生物多様性の保全(制度)
5.1 生物多様性条約
5.2 ワシントン条約と種の保存法
5.3 ラムサール条約と条約湿地
5.4 生物多様性基本法と生物多様性戦略
5.5 外来生物法
5.6 自然再生と自然再生推進法
第6章 生物多様性の保全(実践の多様性)
6.1 生物多様性保全と市民科学
6.2 絶滅危惧種の保全と再導入・再野生化
6.3 コウノトリ(東アジア個体群の再生)
6.4 土壌シードバンクを活用した自然再生事業
※ 各章にcolumnを多数掲載
鷲谷 いづみ[ワシタニ イヅミ]
著・文・その他
後藤 章[ゴトウ アキラ]
著・文・その他
内容説明
長い生命の歴史がつくりだした壮大なしくみ「生物多様性」。高校生物の補足に最適。オールカラー。
目次
第1章 生物多様性ってなに?
第2章 生物多様性の形成と維持
第3章 生物多様性の危機と人間活動
第4章 絶滅のプロセスとリスク
第5章 生物多様性の保全(制度)
第6章 生物多様性の保全(実践の多様性)
著者等紹介
鷲谷いづみ[ワシタニイズミ]
1950年3月22日生まれ。東京都出身。1972年、東京大学理学部卒業。1978年、東京大学大院理学系研究科博士課程修了。理学博士。筑波大学生物科学系講師、助教授、東京大学大学院農学生命科学研究科教授を経て、2015年より中央大学理工学部人間総合理工学科教授。東京大学名誉教授。みどりの学術賞、日本生態学会功労賞などを授賞。里山や水辺の生物多様性の保全と再生などに関する幅広い研究や普及活動を行っている
後藤章[ゴトウアキラ]
1973年4月18日生まれ。青森県出身。1997年、千葉大学理学部卒業。1999年、筑波大学大学院環境科学研究科修士課程修了。2006年、東京大学大学院農学生命研究科博士課程単位取得退学。環境科学修士。東京大学農学生命科学研究科リサーチフェローアシスタント、開智高等学校教諭などを経て、現在、高尾の森自然学校(運営:一般財団法人セブン‐イレブン記念財団)スタッフ。里山の森づくりから環境教育まで生物多様性保全にかかわるさまざまな実践活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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