絵でわかるシリーズ<br> 絵でわかるカンブリア爆発

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絵でわかるシリーズ
絵でわかるカンブリア爆発

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  • サイズ A5判/ページ数 183p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784061547797
  • NDC分類 457.8
  • Cコード C3345

出版社内容情報

ダーウィンを悩ませた奇妙な動物たちはなぜ生まれたのか? 有力な仮説を解説・検証する。最先端の科学で地球生命史最大の謎に挑む!地球と生命の歴史における最大の謎、その真相に迫る!
カンブリア爆発は、太古の海に訪れた「戦国時代」の幕開けだった。
その時代を懸命に生きた“武将”たちの実像と壮絶なドラマを見よ!

【カンブリア爆発とは】
およそ5億3000万年前から5億2000万年前(地質時代でいえばカンブリア紀初期にあたる)に、地球上の動物たちが急激に多様化したことが知られています。地史的には「一瞬」といえるほど短い時間で、今日の地球上に見られる主要な動物グループのほとんどが登場したのです。
この現象を「カンブリア爆発」といいます。カンブリア爆発は、進化学の祖、チャールズ・ダーウィンをも悩ませました。「カンブリア爆発の原因はなんだったのか」「なぜこの時期に起きたのか」といった謎は、多くの古生物学者・地球科学者を魅了し、今でも盛んに研究がおこなわれています。また、この時代に誕生した不思議な動物たちの姿は、古生物ファンの心をとらえて離しません。

【推しメンを探せ!】
本書は、「怪物」とも称されるカンブリア紀の動物たちを、カラーイラストとともに紹介します。アノマロカリス、ハルキゲニアといった有名どころはもちろん、ちょっとマニアックな動物も多数掲載! たとえば、オパビニア。特徴は5つの眼とゾウの鼻のような器官(ノズル)です。5つの眼がどんなふうについているのか、ノズルはなんのためのものか、ぜひ本書で確かめてください。カンブリア紀の動物のなかには眼に特徴のあるものも多く、異様な“ひとつ目”のカンブロパキコーペは必見です。
奇妙で愛らしい姿をした動物たちのなかから、お気に入りが見つかるかもしれません。あなたの推しメン、いや、推しモン(イチ推しモンスター)を探してみてください。

【そのとき、何が起きたのか?】
カンブリア紀の動物たちの姿もさることながら、カンブリア爆発という現象が起きたこと自体が不思議です。ほかの時代の地層からは、動物の形態がこれほど急激に多様化した証拠は見つかりません。カンブリア紀には、間違いなく特別な“何か”が起きていたはずです。本書のテーマは、その“何か”を探ることです。カンブリア爆発にかんする過去の研究成果をとりあげ、さまざまな仮説を紹介します。

さあ、地球生命史上の最大の謎に挑みましょう!

第1章 カンブリア爆発とは何か
1.1 カンブリア爆発の定義
1.2 カンブリア爆発は本当にあったのか
第2章 カンブリア紀以前の爆発的進化
2.1 多細胞生物の革命
2.2 エディアカラ生物群の爆発的多様化
2.3 エディアカラ生物群
2.4 エディアカラ生物群以外のエディアカラ紀の生物
第3章 カンブリア紀以前の地球
3.1 暗い太陽のパラドックス
3.2 スノーボールアース
3.3 エディアカラ生物群の出現
第4章 カンブリア爆発の前夜
4.1 カンブリア紀の始まり
4.2 カンブリア爆発の前夜
第5章 ついにカンブリア爆発が始まる!
5.1 カンブリア爆発の前半
5.2 カンブリア爆発の後半
第6章 カンブリア紀の動物たち
マレッラ・スプレンデンス/アノマロカリス/オパビニア/カンブロパキコーペ/アイシェアイア/ハルキゲニア/ピカイア/ミロクンミンギア/ハイコウイクチス/メタスプリッギナ/オットイア/ハプロフレンティス/バージェソキータ/カナディア/ヴォーキシア/チョイア/ピラニア/タウマプティロン/ウィワクシア/ハルキエリア/エルドニア/テノラブドトゥス/三葉虫
第7章 遺伝子から見たカンブリア爆発
7.1 動物の系統はいつ多様化したのか
7.2 カンブリア爆発は遺伝子の爆発的進化か
第8章 進化の中のカンブリア爆発
8.1 何がカンブリア爆発の引き金を引いたのか
8.2 もう一回進化をやり直してもカンブリア爆発は起きるのか


更科 功[サラシナ イサオ]
著・文・その他

内容説明

私たちの先祖は太古の海の過酷なサバイバルをいかに生き残ったのか。

目次

第1章 カンブリア爆発とは何か
第2章 カンブリア紀以前の爆発的進化
第3章 カンブリア紀以前の地球
第4章 カンブリア爆発の前夜
第5章 ついにカンブリア爆発が始まる!
第6章 カンブリア紀の動物たち
第7章 遺伝子から見たカンブリア爆発
第8章 進化の中のカンブリア爆発

著者等紹介

更科功[サラシナイサオ]
1961年、東京都生まれ。東京大学教養学部基礎科学科卒業。民間企業勤務を経て大学に戻り、東京大学大学院理学系研究科地質学専攻博士課程修了。博士(理学)。現在は、東京大学総合研究博物館研究事業協力者、明治大学・立教大学兼任講師、早稲田大学・東京学芸大学・文教大学非常勤講師。専門は分子古生物学。第29回講談社科学出版賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

トムトム

24
地球だけ見ていても、歴史上訳の分からない生物はたくさんいる。じゃあ宇宙人は?想像もつきません。わざわざ宇宙まで世界を広げなくても、地球という星のことすら脳みそビリビリ。刺激的です。2023/04/14

姉勤

24
絵でわかるシリーズ。5億41000万年前に突如現れる大量の生物の痕跡。俗にカンブリア爆発と呼ばれるカンブリア紀に生まれた現代の生物と異なる形態や現代の生命の先祖となる生物たち。まずはそのカンブリア爆発に至るまでの地球史の年表と地学と大気と海水組成の化学、加えて生物学のお勉強が含まれます。進化とは適応。刺々しい形態が増えていくのも弱肉強食と淘汰の掟ゆえ。2020/08/13

ジコボー

6
決定的なイノベーション! しかしそれは後戻りできない一方通行性がある! 地球の生物の進化を決定づけたと言っても過言ではないカンブリア爆発。多細胞生物の革命ともいえる進化パターン。 左右の対称性、似た構造の細胞の汎用性。この構造は現代まで生き続けてます。地球の生態系が大きく変化した要因で、取り返しがつかない変革とも言えます。 多様性とは指標により大きく異なり、軸を増やせば増やすだけブルーオーシャン地帯は増えます。決して四象限では表現できない。軍拡競争こそが進化の引き金なのかもしれません。2020/01/26

みかん🍊

2
全部理解できたわけではないけれど、すごく面白かった✨実は2回目のトライ。1回目は挫折。カンブリア紀に興味あるのよ。また読んだら理解深まるかしら。とりあえず今回はこれで読了🙆‍♀️ 2020/10/11

Go Extreme

1
カンブリア爆発とは何か: 定義 本当にあったのか カンブリア紀以前の爆発的進化: 多細胞生物の革命 エディアカラ生物群の爆発的多様化 カンブリア紀以前の地球: 暗い太陽のパラドックス スノーボールアース エディアカラ生物群の出現 カンブリア爆発の前夜 ついにカンブリア爆発が始まる カンブリア紀の動物 遺伝子から見たカンブリア爆発: 動物の系統はいつ多様化したか カンブリア爆発は遺伝子の爆発的進化か 進化の中のカンブリア爆発: 何がカンブリア爆発の引き金を引いたか 進化をやり直してもカンブリア爆発は起きるか2022/06/28

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