内容説明
「偏微分って何?」「何のためのdiv、rot?」といった誰でも一度は抱く疑問を平易な言葉でわかりやすく解説。
目次
第1章 ベクトル解析で女性を口説く?
第2章 べくとるマンボウ旅行記
第3章 バカンスでベクトル場
第4章 偏微分でナブラ汗
第5章 結婚式場でダイバージェンスを見つけた!
第6章 天才ガウスは帳尻合わせがお好き
第7章 浮気相手はラプラシアン
第8章 秘奥義rot神拳!
第9章 積分御三家の仁義
第10章 球座標の絶技
第11章 別れの時
著者等紹介
西野友年[ニシノトモトシ]
1964年香川県生まれ。大阪大学理学部物理学科を首席で卒業。同大学博士課程修了後、東北大学理学部助手を経て、現在、神戸大学理学部物理学科助教授。博士(理学)。妻と子1人
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まつど@理工
6
これはすごくいい。高校のベクトルの知識があれば読めるベクトル解析入門。これを読んでおくと電磁気学の本に取っつきやすくなる。ギャグ満載で楽しい良書。西野先生の大ファンになってしまいそう。2013/09/29
葉
1
初心者に一番的している本だと思う。関数であるベクトル場やそれに対応して出てくるスカラー場の説明から入っており、非常にわかりやすい。読むにあたって必要な知識は高校レベルの数学と物理くらいで、後は基本をこの本でしっかり読めば良い。但し、3時間で読んでもテストで単位をもらえるかは不明であり、解析学1レベルまでだろうと思う。先生の話口調による説明や頭皮弄りも健在である。2014/04/17
tet
1
必要に迫られて、とにかくベクトル解析の分かりやすい本を探していたときに見つけたのがこの本。ベクトル解析をまったく知らない人が読んだら理解できるかどうかは分からないけれど、ベクトル解析で一度沈没した人にとってはとてつもない良書。ベクトル解析って何なのかが良く分かる。大学の時にこうゆう切り口で教えてくれていれば・・・。2013/12/25
2n2n
1
理解に躓きやすい問題を、予備知識ほぼゼロからでも理解できるように易しく解説した良書……と言いたいところなのだが、残念なことに、本書のあらゆる所に散りばめられたギャグが総じて寒いので、読んでいて辛くなってくる。もう少しなんとかならなかったのだろうか。2011/07/02
御光堂
0
「ゼロから学ぶ」となっているが、語り口はかなりくだけているものの、ある程度数学や物理を修めてないと式の意味が追えない。全くの初心者向きではないと思う。ベクトル解析自体、それだけを学んでどうなるというものでもないので、これでいいのだろう。2016/11/27