内容説明
「ほめる教育」がなぜダメかを指摘し、コミュニケーション重視のインタラクティヴ型支援を提唱する。
目次
第1章 蔓延する「ほめる教育」
第2章 教育の根本目的は自立の支援
第3章 「ほめる教育」は動物に芸を仕込む方法
第4章 「ほめる教育」はアモーレ情熱をこわしてしまう
第5章 心からほめることまで否定しているのではない
第6章 「ほめる教育」の犠牲者たち
第7章 必要なのは真の愛情
第8章 インタラクティヴ型支援のすすめ
著者等紹介
伊藤進[イトウススム]
1945年、北海道生まれ。千葉大学、北海道大学大学院で心理学を学び、英国カーディフ大学心理学部客員研究員などを経て、北海道教育大学教授。専門はコミュニケーション心理学。心理学を批判的に検討しながら日常に生かすアプローチを展開中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Tomomi Yazaki
23
褒めて伸ばす教育。その結果が、親や教師に対するタメ口。でもそれを是とする大人たち。それが間違っていることに、一片の疑問を持たない教師たち。動物を調教するのに一番効果的なのは褒めること。即効性があるが、そこから先はなにもない。それが子供だったら、自立が出来ず、常に人の目を気にする人間になる。本心から褒めるのは悪くはない。むしろ、社会生活を営む上では必要なこと。それが作為的なものなら、心に響かない。褒められないとやる気が起きない、自分は悪くない、失敗を失敗と認めない。それはいわゆる、褒め殺しに他ならない。2023/10/26
mercury
4
ほめる指導の批判。事実と思いが入り混じっており、例も極端でこれでほめる教育の弊害がわかりましたねといわれてもわからない。ほめると評価ばかり気にして自立がそこなわれるとの主張だがほめるを叱る、叩く、諭すどれに置き換えてもそれほど違和感がない。対案は真の愛を基本にしたインターラクティブ支援なのだから当然と言えば当然かも。面白いと思ったのは楽しみでやっていたことも報酬が得られるようになると喜びが減るという実験結果。好きなことは仕事にしない方がいいということか?2015/01/28
ももんが
4
わかります。私もほめて育てられた者ですが、最近になって思います。人からの評価が行動や価値判断の基準になってしまっていると。それは時に自分を苦しめていると思います。だから最近子どもには人の評価に依存せず、しっかりと自分の価値観を持った人になって欲しい、そうなるようにするべきだったのでは・・・と思っていたところでこの本に出会いました。さらっと読めてしまうので買うほどではないと思いますが、子育て中の方は是非借りるなりして一度お読みになることをおすすめします。2011/05/05
ネギっ子gen
3
「ほめる教育」の弊害を指摘した本。事例①<失敗しても努力をほめられたりするので、本当の失敗体験を味わうこともできません。失敗耐性を身につける機会まで奪ってしまう」>。事例④<じょうずだとかいい子だとかしきりにほめるのは、いいかえれば、「じょうずでなかったりいい子でなければだめだ」というメッセージにもなっている。これは、「無償の愛」には反するもの>。両批判とも妥当なもの。その上で「コミュニケーションが双方向的」で「ひとりの人間として尊重する」支援を提唱。趣旨には賛成だが「ほめる教育」とて立脚点は同じ筈だと。2019/12/01
1.3manen
3
過日、褒める本を借りて、今回は真逆のテーマだから、面白い。概ね受験産業では褒めることを奨めている企業が多い。心理学者の著者によると、褒められることで逆にばかにされていると本人にはとらえられかねないこともある(p.19)という。教育の根本目的は自立の支援(p.31)。これは同感だった。開発教育では教師は促進者という役割が大きいと思えるからである。ほめることの弊害は、人の目を過剰に気にする(p.46~)ともいえるので、生徒でも職場でも、評価へのおびえにつながるので、考え直したい。生徒の声を聞くのが前提だ。2012/06/21
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