内容説明
「切字」のない俳句もあれば、「季語」のある川柳もある。その違いとは何か?古今の秀句を鑑賞しながら、“十七音の文芸”の本質に迫る!必読の新しい俳句・川柳論登場。
目次
第1章 十七音の文芸
第2章 俳句に必要な「笑い」とは
第3章 川柳のルーツを探る
第4章 発句・川柳句合競演
第5章 子規の俳句革新と川柳観
第6章 久良岐と剣花坊の川柳革新
第7章 川柳作者の見た俳句
第8章 「切れ」とは何か
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yumiha
17
ざっくりまとめるならば、①俳句にも「笑い」②川柳との違いは「切れ」が、著者の主張。どちらも大衆文学と言いながら、「発句(つまり俳句)は大将、平句(つまり川柳)は士卒」という千那(芭蕉の門人)の言葉を引用しているように、やはり俳句は雅で川柳は俗、と決めつけておられる態度が納得できん。俳句には「切れ」のない「一物仕立て」があり、かの芭蕉サマかて「黄金を打ちのべたる」ようなひとつながりの句と称しておられる。また逆に、何度も引用の樋口由紀子は、「俳諧やつつじの漢字むずかしい」という切れ字のある川柳を書いている。2016/04/22
みーふぃ
1
切れがあるかないかのおはなし。まあまあ
のほほんなかえるさん
0
「笑い」と「切れ」の重要性を認識。ユーモアって大切。そんな句が詠めるようになれたらいいな。2015/05/31
よねちゃん
0
川柳に切れがあると確かに変だ。2013/12/14
うろたんし
0
「ただ釈阿・西行のことばのみ、かりそめに云ちらされしあだなるたはぶれごとも、あはれなる所多し。」芭蕉の、許六離別の詞。2012/08/07