内容説明
あのローマ帝国を統べた共通語。ラテン語は今なお欧米諸語の中にこんなにも生きている。ABCから文法まで、やさしく明快な入門・決定版。
目次
第1章 文字と発音
第2章 名詞と形容詞の語形変化
第3章 動詞の活用―直説法・能動の現在 未完了過去 未来
第4章 無変化の品詞と代名詞類
第5章 動詞の活用―受動相 完了時称 分詞 動名詞
第6章 接続法と複文
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チャーリブ
42
再読本。10年以上前に読んだ本ですが、また本棚から引っ張り出して駆け足で読んでみました。『どろどろのキリスト教』でウルガタ(ラテン語聖書)のことが書いてあったので、ラテン語がまた気になってきました。ラテン語の入門書というと、ひたすら文法事項の羅列オンパレードのものが多いのですが、この本は文法事項の説明はもちろん、読み物としても面白いスグレ本です。ロマンス諸語を少しかじった人ならば(本格的にやるなら別ですが)文法もその類推でイメージは掴めるのではないでしょうか。創世記あたりにチャレンジしてみようかな🤔。○2022/12/29
さきん
31
はじめてのといえる優しさは最初の100ページまで。そこからは、ひたすら語形を性別、タイプ別に覚えなくてはならなく、間に挟まれる豆知識で息抜きする構成。語尾の変化で~は、~の、~からと格が変化する。よって日本語と同じようにほぼ語順に囚われない。フランス語、イタリア語との単語の関連性が高い。英語が捨てた語尾の変化は、語順が固まる、前置詞が必須、文章が長くなると、違う意味での不便さを英語に与えた。バチカン市国では、復活したラテン語を聞くことができるし、ヨーロッパでラテン語を履修した人となら、基本的な会話が可能。2021/11/01
ykshzk
16
英語が満足に出来てから次の言語。と思っていたら、一生次の言語に行けないことに気付き手を出してみる。3日坊主の私が、ラテン語ノートを作って書き写しているうちに、一週間が経過。ラテン語、難しいけど面白い!どうせこの先英語は大して使わないのに、と思いながら学んでいる英語とは違い、実利・実益などハナからゼロに近いと解った上での勉強だから、ただ単に楽しいのだと思う。読者のそこのところを解った上で著者も書かれているような感じで、読み物としても楽しい。この本だけでは解らない箇所は、ラテン語学習サイトを併用している。2022/10/07
Gamemaker_K
10
法学に強い方とプログラマーの方は、ラテン語の習得も用意なんじゃないのかな、と思った。文法は抱いていた先入観ほど難解ではなさそうだが、オートマティックに適用できるレベルに到達するためには500年くらいかかると思う。2019/08/15
ソラヲ
10
しばらく放置していたラテン語をやり直すために再再読。独学者や(僕みたいな)かつて大学で授業を受けたけれどチンプンカンプンだった人はこの本を読んでから『新ラテン文法』などに取り組むと「ああ、こういうことだったのか!」という気づきを得られると思う。また、ある程度慣れてくると語感のようなものが研ぎ澄まされて、現代語(英語、ロマンス諸語)の語彙と関連付けて単語を覚えられるようになるので面白い。よくブックオフの新書コーナーでこの本が売られているのを見かけるけれど、それだけ挫折した人が多いってことなのだろうか……。2015/09/07