講談社現代新書<br> 死後の世界

講談社現代新書
死後の世界

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  • サイズ 新書判/ページ数 212p/高さ 18X11cm
  • 商品コード 9784061491151
  • NDC分類 162
  • Cコード C0214

内容説明

あの世とこの世、天国と地獄、たたりと守護霊、業報思想と審判思想。人類はいかにして死後観をつくり出してきたのか。古今東西の宗教・哲学・文学を通観しながら、社会の問題としての「死後の世界」を考える。

目次

第1章 あの世への旅(古代オリエントから日本へ;ゾロアスタ教と仏教)
第2章 天国と地獄(東西の応報説;刑罰と救済)
第3章 生者と死者(交霊の諸相;たたりと守護霊)
エピローグ 永生・輪廻・復活

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うえ

6
「人格性への着目は、西洋にのみ限られるものではない。古代イランのゾロアスター教においても、フラワシの思想として存在する。フラワシは…個性を有し、個人の誕生とともに、地上に降臨…その個人に彼の創造の意義を想起させ、彼の死とともに天上に帰る。…人格の本質は自由であり…審判の条件である責任の基礎が人格にある」インドとの業報思想に似ているかに見えるが本質的に相違する。「ゾロアスター教から見れば、輪廻転生に結びついたインドの業報思想は、行為者と、その行為の応報を受ける者とが、別の者であると考えられる」2021/02/20

田蛙澄

1
書く民族や三大宗教、古代宗教、近代オカルティズムや心霊主義など幅広い地域と時代の死生観をコンパクトにまとめており、特にゾロアスター教を中心として善悪の二元論と応報の正義論を語ることで倫理としての死生観を打ち出しているのは面白い。いささかゾロアスター教と他宗教との絡め方が牽強付会な部分もあったが、あとがきで自身が宗教研究や死生観を論じた動機が書かれているのもとてもよかった。2017/01/03

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