内容説明
表情や動作が、なんとなくギクシャクする。みんなが自分を、嫌っているのではないか。「ふれあい」の場を避け、ひとりで悩んでいる人は少なくない。我執と没我の狭間でゆれる日本人の、羞恥の構造とはなにか。対人恐伏の原因と治し方を、豊富な臨床例をもとに、アドバイス。
目次
1 対人恐怖とはなにか
2 対人恐怖の症状
3 対人恐怖をどう治すか
4 さまざまな神経症
5 日本の文化が対人恐怖を生んだ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆき (Kou)
4
『対人恐怖症者は「己惚れていながら完全には己惚れきれていない人間」』だそうだ。うまいことを言うとおもう。視線恐怖も重度になると、「見られている」という被害者意識から、「見る」という加害者意識にまで進展してしまうという。意外と根が深い神経症だ。 自他の狭間を満たすモノとして「間」を想定したのがユニークだ。疾患者ではなくても「間」への恐怖はだれもが一度は経験したことがあろう。「間」を恐れて却って多弁になる患者もいるそうだが、理解できる。 ただ 全体的に人文科学的な論調で、いまいち何が言いたいのか掴めない。2016/04/25
DRYM_8
2
1990年発行、参考文献がだいたい1980年代、DSMがまだ3...ということで、いくぶん情報が古かろう対人恐怖についての本、という頭で読みました。前半は社会科学でなく、どちらかというと人文社会学っぽい雰囲気がありました。これと対比させて、近年出版されたものを合わせて読むと良いかもしれない。2010/07/26
a
1
面白くなかった。2020/07/03
しょー
1
恐怖と言うから、人間恐怖の人は怯えていると想像していた。ところが攻撃性も発揮すると知り、イメージが転換した。 青年期にかかりやすい状態らしい。ストレス発散の方法を変えてみるなど、抑圧ではなく推移を目指せば理想的だろう。例えば、過剰な買い物から植物を育てるような2013/07/11
knowthe
0
○2007/05/29