内容説明
壮大なる叙事詩―旧約。イエスの生涯を記す新約。あふれることばは詩篇となり、箴言となり、福音書となって、人々のたましいに訴える。聖書のことばを通し、キリスト教の世界へいざなう。
目次
第1章 「ことば」の創世記
第2章 律法の「ことば」
第3章 歴史の「ことば」
第4章 預言の「ことば」
第5章 福音の「ことば」
第6章 人を殺す「ことば」
第7章 人を生かす「ことば」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨミナガラ
12
“本人の意志を圧殺して外から強制するときに、律法や規則は「殺すことば」になる”“十戒の前文に、/《わたしは、あなたをエジプトの国、奴隷の家から連れ出した、あなたの神、主である》/とあるのが大切。絶望の底から救いだしてくださった神であるからこそ、/《あなたには、わたしのほかに、ほかの神々があってはならない》/と命じて当然となる”“聖書における契約とは、神とイスラエルの間の、愛の関係の法的表現と理解してよい。”“愛の関係が消滅したら、ネバナラヌは律法主義の用語、殺す「ことば」となる。”2014/07/07
nickandhannah
1
聖書の著名な言葉をてがかりに、色々な話題を展開している一冊でした。聖書を読破することはなかなか難しいことなので、先ずはこうした入門書のようなものから読み始めることはとても有意義なことと思います。一箇所だけ批評するならば、ルカによる福音書第15章に掲載されている放蕩息子の譬についての説明が、弟だけに特化していて、この譬の本来言わんとすべき内容についての言及がないことです。それ以外は本当に良くまとめられている内容だったと思います。2017/01/22