内容説明
日陰の存在とされていた“スキャンダル”が、いまや、巨大なメディアのネットワークによって、商品化され、流通・循環・拡散する。スキャンダル情報氾濫現象の背後で、いま、何が起こっているのか?コミュニケーション回路の変容と、そのなかを浮遊するゴシップマニアとしての人間を分析して、ポスト・モダンの文化風景を浮き彫りにする。
目次
1 氾濫するスキャンダル情報
2 ジャーナリズムからスキャンダリズムへ
3 文化装置としてのスキャンダル
4 祝祭としてのスキャンダル
5 スキャンダリズムのゆくえ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kenitirokikuti
8
中野収(1933-2006)のwikip…から引用する。〈コミュニケーション論、記号論、メディア論が専門領域であり、テレビ批評、若者文化論などで人気があった。…法政大学では噂の眞相誌で知られる岡留安則や、宅八郎などがゼミ生だった。〉▲著者による疎開中の記憶(当時小学生)。村落に新聞は配達されていたものの、村の大人たちでさえ読んでいない様子。ニュースはラジオで得ていた/ゴシップは「村」の中での噂話であり、お昼のワイドショーで得るものではなかった。新聞やラジオは真の意味では大衆的ではなく、茶の間に入ってこない2018/03/25
Jimmy
0
う〜ん、結構言わずもがな的な論旨・記述が多く、あまり目からウロコ感がなく残念でした。2012/06/03