内容説明
恒星間を駆ける超光速宇宙船、未知との遭遇、時間犯罪者対タイム・パトロール、陽電子搭載ロボット、超知性のゆきつく果て…。ガーンズバックによる創成期から、わが国孤高の先駆者・海野十三の苦闘、キャンベル、アジモフ、ハインライン、クラークらの黄金時代を経て、ハードSF新世代が登場する。ハイ・テク時代を迎えたサイエンス・フィクションの全貌理解に必携の、SF入門。
目次
1 SF創成期〈1910~20年代〉
2 変革への胎動〈1930年代〉
3 キャンベル/アスタウンディングの黄金時代〈1940年代〉
4 ジャンルSFの完成期〈1950年代〉
5 ハイ・テクノロジー時代の開幕とSF〈1960年代〉
6 巨匠の活躍/ハードSF新世代の台頭〈1970年代〉
7 サイエンス・フィクションの新しい展開〈1980年代~〉
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
rz
2
これにて通算114万ページ台に乗る。2011/10/04
○○○ ○○
0
とにかくアーサーCクラークは凄いということが書いてある。著者がハードSF寄りなのでスターウォーズとかニューウェーブとかをさくっとdisってくる一方、SFのSFらしい面白さとは何かという問題についても、一つの要素を未来社会に外挿し、それを核にあらゆる波及効果を考えながら架空社会の構造を組み上げていくこと、それによって科学の両面性を描き出すこと、理詰めによって物語のパースペクティブを広げること等々、さくっと筋道を与えてくれる感じが良い2019/09/18