内容説明
シラクス市の暴君ディオニスを殺そうとして死刑を言い渡されたメロスは、たったひとりの妹の結婚式に出るために、親友セリヌンティウスに身代わりになってもらう。そして３日以内に戻ってくるという約束のもと、４０キロ離れた家へ向かったのだが、再び市へと戻るべく走るメロスの前に次々と困難が襲いかかるのだった…。極限状況における友情の形を描いて日本文学の名作と謳われる表題作他、太宰治の代表作７編を収録。小学上級から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
AICHAN
30
「iテキスト」付属。小学校の教科書で読んで以来。『人間失格』などを書いた同じ作家の作品とはとても思えない。まともなときと、そうでないときの振幅が大きすぎる。もっとも、文章力は変わらない。やはり太宰は天才というべきなのだろう。2016/09/20
ねむりん
3
娘たちに夜の読み聞かせできるのも、残り数年なのかもしれない。『走れメロス』、どうしても、この話を二人に伝えたかった。私が小さいときは、学校で習ったけど、今はどうなのかな？手に汗にぎる話の展開！単純すぎるメロスにみんなで突っ込みながらも、最後までメロスと共に、私たちは夢中で読破したのだった！！2020/02/18
かにょ
1
決意を胸に、殺されるために走るメロスに感動しました。「あきらめない」この言葉を言うことは簡単そうで実は難しいのかもしれません。しかしたいていの人は「絶対にあきらめないよ」とふつうに言います。でもこの言葉を達成するには、メロスのような強い強い決意と気持ちが大切です。誰もが簡単に乗り越えられる壁ではないということです。 「一番負けて悔しいのは王ではなく自分自身だ」これを言えるメロスに私は感動しました。こんなことを胸をはって言えるような人になりたいと思います。 2018/04/11
ギリタク
1
夏の宿題の読書感想文で使いまわしてた記憶が蘇る。
