内容説明
夜な夜な江戸市中に出没する辻斬り「かまいたち」。町医者の娘おようは、夜おそく父を迎えに出て、かまいたちに出会ってしまう。長屋の向かいに越してきた目つきの鋭い男新吉は、目撃者のおようを追ってきたかまいたちなのか?あっと驚くどんでんがえしの表題作「かまいたち」ほか、全4編収録。人気の「霊験お初」をはじめ、魅力あふれる少年少女が活躍する、時代小説の世界へようこそ。小学上級から。
著者等紹介
宮部みゆき[ミヤベミユキ]
1960年東京都生まれ。’87年『我らが隣人の犯罪』(文春文庫)でオール讀物推理小説新人賞を受賞。’89年『魔術はささやく』で日本推理サスペンス大賞、’92年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、『本所深川ふしぎ草紙』で吉川英治文学新人賞、’93年『火車』(以上新潮文庫)で山本周五郎賞、’99年『理由』(朝日文庫)で直木賞を受賞
小鷹ナヲ[コダカナオ]
埼玉県生まれ。漫画家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
陸抗
19
別の本で読んだかな?霊験お初の能力は覚えていたものの、事件のあらましは全く覚えて無かったので、何で能力の説明をしてるのか不思議だった。これが最初の事件だったのね。かまいたちの、二転三転する展開は、最後まで誰が味方か分からず、ハラハラさせられた。2021/01/28
退院した雨巫女。
16
「かまいたち」が、一番気に入りました。お初ちゃん違う話読んでみたいなあ。2010/10/01
すぅーた
13
表題作の「かまいたち」が一番おもしろかった。小学生からですが、高校生でも十分満足。2012/02/26
7petit
8
挿絵がかわいく注釈もついていて、時代物に入りやすい一冊。 こういう青い鳥文庫がもっと増えてほしいな。2012/08/16
海
8
子供向けになっているみたいで、漢字に全部平仮名が振ってあり、最初は少し読みづらかったです。宮部みゆき初期の頃の作品ですが、文章は相変わらず読みやすかったです♪短編4話が収録されていましたが、どの作品もそれなりに楽しめました。また宮部みゆきの時代ものを読みたいです。2011/07/23