講談社青い鳥文庫 失われた世界

ドイル，アーサー＝コナン【著】/菅 紘【訳】/かん りょうぞう【絵】

講談社（2004/05発売）

• サイズ B40判／ページ数 373p／高さ 18cm
• 商品コード 9784061486508
• NDC分類 K933
• Cコード C8297

出版社内容情報

９０年前に描かれたジュラシック・パーク。マイクル・クライトンが、ベストセラー「ジュラシック・パーク」の下敷きにしたとされるコナン・ドイル不朽の名作。南米ギアナ高地の紹介としても当時、有名に。　　　

内容説明

二十世紀のはじめ、イギリス動物学会の名物男で、古生物学者のチャレンジャー教授は、奇妙なものを手にいれた。それはアマゾン川流域で死んだアメリカ人の遺品だったスケッチブックで、そこには、二十世紀には生存しないはずの、数々のふしぎな動物が…。「南米の奥地にはいまなお、恐竜などの絶滅したとされる生きものが棲息している秘境がある！」というチャレンジャー教授の主張をたしかめるために、アマゾンの密林にふみこんだ探検隊。チャレンジャー教授を先頭に、学会での敵サマリー教授、新聞記者エドワード＝マローン、世界的な冒険家ジョン＝ロクストン卿ら四人の行く手に待ちうけていたのは、想像をぜっした世界だった。

著者等紹介

ドイル，アーサー＝コナン［ドイル，アーサーコナン］
１８５９年、イギリスのエジンバラに生まれる。開業医をするかたわら小説を書きはじめ、１８８７年に最初のホームズもの『緋色の研究』を発表。１８９１年に雑誌連載をスタートしてから爆発的な人気をえる。１９２７年までの４０年間に６０編ものホームズものを書いたほか、歴史小説、ＳＦ小説なども執筆。実生活でもホームズのような推理力を発揮し、死刑囚の無実を証明した。ナイトの爵位をもつ。１９３０年死去、７１歳

菅紘［カンヒロシ］
１９４５年、大分県生まれ。立教大学文学部英米文学科卒。出版社に入社し海外文学やミステリー小説の編集に従事した後、フリーランスの編集者として独立。週刊誌、月刊誌、単行本の企画・編集のかたわら、堅城紘のペンネームで海外ミステリーの評論活動をおこなっている

かんりょうぞう［カンリョウゾウ］
１９４０年、大分県生まれ。日本大学芸術学部デザイン科卒。広告代理店に入社。勤務のかたわら絵画の創作活動を続け、「東光会展」「日仏現代美術展」などに入選する一方、絵本の創作も手がける。現在、独立して、海、山、川など自然を題材にした絵画、絵本製作に専念している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[そのじつ]

子供と一緒に大いに楽しんだ。小説のプロットはヴェルヌの『地底探検』と似通っている。強烈な個性を発揮するチャレンジャー教授＝リーデンブロッグ教授と比較することも可能だ。しかしこの作品独自の魅力も、補って余りあるほどに満載なのである。なんと言っても恐竜！恐竜たちの生息する地帯で起居することになった四人の冒険者たちが体験する夢と脅威と冒険の数々は、まさに『ジュラシック・パーク』！読んでいて「あ〜怖かったね〜」なんて思わず無事を喜びあう言葉が出てしまうほど、迫真のシーンもあり、なかなかの息をつかせぬ冒険ぶりだ。

2016/02/15

[はじめさん]

夏は冒険！　2020年8月30日（日） 14:00- 「失われた世界」オンライン読書会を開催します。 https://bookmeter.com/events/7637

[ぱに]

久しぶりの冒険譚、心躍る！ただちょっとギアナ高地行くの怖くなった！笑チャレンジャー教授と猿人が似てたり、主人公最後どんまいだったり、セリフの端々にイギリスジョークがあったりして面白い。借りる時、時間なくて近所の図書館の児童書版借りたけど(大人向けも探せばあったはず)、節々に用語解説あるし、台詞回しも普通に読めるし、児童書で全然良かった。そして飛行機やヘリコプターの発明ってやっぱすごいなと間接的に思った。

2015/08/02