内容説明
インドのジャングルでオオカミの一族に育てられたモーグリ少年が、ジャングルの掟を守り、動物たちとくらす日々。だが、モーグリの命をねらうトラのシア=カーンが…。動物たちの助けあいと闘争、クマのバールー、黒ヒョウのバギーラ、ヘビのカー、そしてモーグリ少年の活躍。世界じゅうで愛読され、映画にもなった名作の原作がこれです!小学中級から。
著者等紹介
キャップリング,ラドヤード[キャップリング,ラドヤード]
1865~1936年。イギリスのの作家・詩人。1907年、イギリス人で初のノーベル文学賞を受賞
岡田好恵[オカダヨシエ]
1950年、静岡県熱海市に生まれる。青山学院大学仏文科卒業。創作『地球をかいにきたゾウ宇宙人』(岩崎書店)で第4回福島正実記念SF童話賞を受賞
きよしげのぶゆき[キヨシゲノブユキ]
1947年生まれ。東京芸術大学洋画科(油絵)卒業。同大学院技法材料科修了。迎賓館天井画修復捕手。アメリカのセント=オラフ大学とベージャス=ジョーンズ映画社でアニメーションを実習・勤務。本名、清重伸之
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感想・レビュー
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onion
1
痛快でリズム感があって、とってもおもしろい。詩とか歌もいいです。2008/07/22
ヴェルナーの日記
0
有名な作品で、アニメや映画、ディズニー化された物語。文学批評の観点から観れば、物語前半はポスト・コロニアル主義であり、後半はコロニアル主義といえる。主人公モーグリが成長していく中で、自身のアイデンティティーをどのように確立していくかが物語の主題となる。また、社会学から観れば、「オオカミの掟」、「森の掟」というように、支配者と被支配者の関係が「掟」という法によって成り立っている社会であり、これは誓約共同体(ゲゼルシャフト)、もしくは諒承共同体(アインシャフト)である。…というようにとても思想的な作品である。2014/01/03