内容説明
川を愛し、ボートこぎの得意なミズネズミさん、友だち思いのモグラくん、新しもの好きで、うぬぼれやのヒキガエルさんの3びきが、春のある日、仲良く新品の箱馬車に乗って旅に出ますが―。川べに住むゆかいな動物たちの、ユーモアあふれる冒険の生活をえがいたファンタジー童話の名作。小学上級から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Alm1111
2
再再読。春になると読みたくなる。紳士で辛抱強く友達思いのミズネズミさん、純粋で実直なモグラさん、孤独を愛しつつも正義感を持ち情に厚いアナグマさん、そして自惚れと衝動的破滅的などうしようもないヒキガエルさん。物語が進むにつれて実はミズネズミさんも完璧じゃないし、モグラさんは意外に頼もしい姿を見せる。物語の後半はヒキガエルの無軌道ぶりに付き合わされるわけだけど、そしてどう収めるか不安しかない展開が続くけど…そこはちゃんと落とし所がある(皆ヒキガエルに優しすぎる!)。パトリック・ベンソンの細やかなペン画がいい!2023/04/27
遠山葉月
1
ミズネズミさんがウミネズミと出会う章は秀逸。ウミネズミから旅の話を聞き心かき乱されるミズネズミさんの様がズドンと心に響いた。2018/04/13