出版社内容情報
正義と冒険、いたずらテンコもりの下巻。 さぎ師の王さまと公爵に引き回されるハックとジム。ついに脱走するが、ジムは捕われて……いよいよトム・ソーヤーが登場! アメリカ中南部の生活と人情を描く。 小学中級から
内容説明
「もう、そんなこと聞くなんて!女の人って、ちっともわかってないんだから!ぼくはね、冒険がしたかったんだよ。」さぎ師の王さまと公爵にひきまわされるハックとジム。とうとうジムは売りとばされて…。正義と冒険、いたずらいっぱいの完訳下巻!小学中級から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とんこつ
2
純粋無垢な子どもの目線の前では「教育」も「お説教」も本当は無力なのかもしれない。本来ならジムを通告することが当時の正義だが、自己の良心に従ってジムを守ったハックの姿を見てそう思わずにはいられなかった。ハックの素朴な視点を通して語られる人間存在の本質にぎょっとさせられることもしばしば。伏線、比喩、ユーモアセンス、どれもが抜群なセンスに裏打ちされた一冊だった。小説の面白さ、ここにあり。2015/01/05
なかち
1
公爵と王様の演劇。ヘンリー八世に比べたら立派な王様。遺産狙いで兄弟のふり。罪悪感に悩むハック。本物登場、筆跡対決、刺青対決。黒人は財産扱い、売り飛ばされる。フェルプス農場。トムとの嘘のつきあい。人間の頭は良心でいっぱいになっている。ジムのプリズンブレイク。わざわざ難しくしなきゃ。囚人はそんなことしない。物を盗む、日記を書かせる、警告文を置く。どうしよう、脳みそが溶け出したんだ。武装した大人たち。足を撃たれるトム。病気が治ってぜんぶ話す。ジムは自由だ。元の町に戻る。ケアロは自由の入り口。2011/11/23
かわけい
0
私たちは冒険と聞くと、遠い海や山や宇宙を思うのではありませんか。私の冒険は毎日の生活の中にあります。通勤、通学、買い物へ行く道を少しだけ変えることで新しい景色に出会えます。運がよかったらそこで暮らしている人とおしゃべりができます。出会うことで知識が増えて想像力が活発に動き出します。2016/07/07
numainu
0
評価A2007/09/28