内容説明
しばしば人々をおそう飢饉、疫病、氏族の対立や反乱。はげしくゆれうごく8世紀の時代に、奈良の平城京に世界最大の大仏を建立し、はなやかな天平文化を花開かせた聖武天皇のすがた。
目次
1 花さく奈良の都
2 さすらいの天皇
3 大仏開眼
感想・レビュー
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みんと
4
聖武天皇と光明皇后は大仏の建立を思い立ち、それを実現させた、偉大なスポンサーである。1200年余りもの昔、世界一大きな金銅仏を完成させた、その行程が興味深い。貴族や僧の間だけであった仏教の信仰が、度重なる飢饉や伝染病により民衆の間にも信者が増えていったのだ。しかし、これだけの大仏を完成させるには、相当なエネルギーがいったはずである。動員された人の数が2,603,638人という驚くべき数であることからも天皇、皇后の影響力の大きさをはかり知る事ができる。2010/09/15
harugariru
0
天皇にして初めて仏教の力を借り、天然痘.皇族、貴族、農民の争い.国民の平和を願い、光明皇后と共に奈良の東大寺に大仏を建立2013/05/04