内容説明
桶狭間の戦いで、今川義元を討ちとった信長は、上洛して天下を手にいれるため、手はじめに隣国の強敵、美濃(岐阜県)の斎藤竜興を攻めようと決意した。信長の命を受けた藤吉郎は、尾張と美濃の国境、木曽川の洲股に城をきずき、美濃攻めの作戦を練った…。貧乏な農民の子から日本一の大名になり、太閤にのぼった豊臣秀吉を描いた力作。
感想・レビュー
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がんぞ
1
今川義元の最期は下巻にずれこんでいるが、気をもたせるのはいいだろう。下巻の最期は信長が父・道三を討った斎藤竜興を成敗するまで。まったく太閤にはほど遠いが前書きに「えらくなってからの秀吉は私は好きません。知りたい人は他の本にあたってください」とあるとおり。p173「人間が志す道には、いつもいきづまりがある。けれど人間が正しい努力と誠実を失わないならば、いきづまりと見えるときこそ、じつは、希望の第一歩の入り口なのだ」えらい悪文だが、稲葉山攻略に向かっている藤吉郎がいきなりこういう述懐する所が「らしい」英治節2014/01/14
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