内容説明
貧乏な農民の子、日吉は、念願だった織田信長に仕えると、ウイットと勤勉さとで侍に出世し、信長から藤吉郎の名をたまわった―それからまもなく、駿河(静岡県)の今川義元が上洛(京都にいくこと)のため、大軍を率いて織田領に侵入してきた。低い身分から身を起こして天下を平定し、太閤にまでのぼった豊臣秀吉の活躍を描いた歴史小説の傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がんぞ
0
吉川英治だけあって藤吉郎の同輩への友情、親などへの情愛などを中心にストーリーを進める。信長への忠誠は「工夫」という形でなされた。薪の節約の話など、都合良すぎるが何らかの形でのし上がった。会社組織みたいに描かれているが上から評価され抜擢される者はとかく同僚から嫉まれ嫌われる者だ。兵農分離以前の時代ではある(軍要員専業志向は織田に限らなかった)一番の出世の方法はもちろん戦場で手柄を立てることだが、彼は武芸は不調法、人を殺すことは嫌いであった…。今川のもとでの松平元康の活躍もやや詳しく描く。上巻の終わりは桶狭間2014/01/14
-
- 和書
- 実験動物の内視鏡検査