内容説明
天才的な外科医サリバトール博士の手術をうけ、水の中でも陸の上でも生活できるアンドレ少年。イルカとたわむれ、大海を泳ぎまわる少年は、ある日、海で助けた美しい少女に心をひかれるようになった。海を友にして、人間社会を知らずに育った少年がはじめて知った恋…。だが、欲に目のくらんだ人間たちの魔の手がしのびよる…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かっぱ
2
「両棲人間第一号」です。青い鳥文庫から出ていたのは知らなかったけど、これも昭和62年の本で、もう入手は難しいでしょう。と、いうわけで図書館の本です。2015/08/13
Kenshi
1
「アンドレ少年の一日」の章の五感を駆使した美しい描写が良かった。ロマンチックなストーリー展開にも惹かれたが、クライマックスで流れがぶった切られて登場人物の主張が唐突に述べ立てられるのにたまげた。「ドウエル教授の首」で著者は楽天的だなーと思ったけど、実際は科学技術に倫理が追いつかない状況をはがゆく思っていたのかな。2020/11/20
どきんこきん
0
青い鳥文庫だったんですね。物語。道徳、倫理的思考と科学的思考がぶつかるグレーゾーンへの問いかけ。この本を読んで、何事もバランスって大切って思いました。最近よく行き着く結論なんですが、なんとも抽象的で腑に落ちず。より具体的な結論はないものかとおもう昨今です。2015/08/28
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- 和書
- のったいの、のったいの