内容説明
「月のたまご」の救出に成功したが、帰る道を断たれた三郎。「もう一度まゆみに会いたい―。」とねがう愛の強さが三郎に脱出する勇気をあたえた。また、クレヨン王国での記憶を失ったまま中学生になったまゆみは、たいせつなものをなくしたような、うつろな日々をおくっていた…。愛と冒険の大ロマン「月のたまご」ＰＡＲＴ１につづくファン待望の第２話。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かのこ
47
月のたまごシリーズ二作目。他のクレヨン王国シリーズは少なくとも一回は読んでいると思うけど、月のたまごは一作目しか読んでないはず。昔からがっつり恋愛ものってあんまり好きじゃなかった…笑。一作目で三郎が一人タイムトンネルへ向かい、二度と会うことはできないと思われた三郎とまゆみ(＋アラストコンビ)の再会までを描く作品。二作目もなんとも純粋かつ一途なロマンス！二人だけの世界は糖度が高すぎるのでアラストコンビがいるのが実にちょうどいい。密かに人気があるという、まゆみのライバルとなるはずのダマーニナの今後が気になる。2017/07/02
レモン
37
タイムトンネルからどう脱出してまゆみと再会するのかと思ったら、あっさり脱出していた。クレヨン王国へ戻る旅は簡単なものではないけれども。可及的すみやかくんはこの巻で生まれたのね。大柄な付き人に抱きかかえられているアラストコンビの挿絵がとても可愛い。本者がそっくりさんになりすますという何が何やらな展開も面白い。このコンビ本当好き。ダマーニナは何者なのか？不穏な雰囲気に先が気になってくる。三部作の予定だったらしいが、PART8までまだまだ遠い。お話はまだ始まったばかり。2024/04/26
昼夜
26
読者の気持ちに答えてくれた福永さんは凄いな。クレヨン王国の鮮やかな色の世界で描かれる恋物語に今後も期待してます。2011/12/29
翔（かける）
15
冒頭から切ない場面で心が痛い……。クレヨン王国はイタチのダガー一派に乗っ取られ、月のたまご救出作戦に関わった人たちは、表舞台から引きずり下ろされたりひどい仕打ちを受けています。物語は、ダガー一派から濡れ衣を着せられ指名手配犯となったアラエッサとストンストン、空虚なまゆみの日々、まゆみへの愛を叫びひたすら前へ進む三郎、の三つの軸で描かれています。ことばたちの沼という概念が好きでした。発されたことばたちが集まりクレヨン王国の水路となって流れていて、美しいことばは稀に結晶化するというもの。その発想が美しいです。2021/08/18
たぬ
13
☆3.5 えっ…まゆみ→三郎だけじゃなく三郎→まゆみもなのかよ。双方向なのかよ。素敵なお兄さん／かわいい妹ならわかるよ？ でもどうやらお互いLIKEどころかLOVEっぽいんだよなあ（動揺）。つーか三郎お前さ、見てくれは18、9だけど中身は50代らしいじゃねーか。50のおっさんがＪＳに恋愛感情って（困惑）。三郎のまゆみ連呼にドン引きだよ。雄鶏と子豚がじゃれあってくれてると心底ほっとする。この調子で最後まで読み切れるんだろうか。2024/11/07
