出版社内容情報
【内容紹介】
こぼしさまの話が伝わる小山は、ぼくのたいせつにしている、ひみつの場所だった。ある夏の日、ぼくはとうとう見た――小川を流れていく赤い運動づくの中で、小指ほどしかない小さな人たちが、ぼくに向かって、かわいい手をふっているのを!日本ではじめての本格的ファンタジーの傑作。
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小梅
85
子供の頃から何度も読んだ 動きが速く見えないだけで、私の近くにもコロボックルが居ると今だに信じてる(笑) 読了日が不明になっていたので登録し直し。2018/02/01
財布にジャック
73
職場の友人に「もし読んでないなら読んでみて」って勧められました。50年も前に、このファンタジーが書かれていたのに、今まで知らなかったのは不覚でした。これ少女の頃に読みたかったです。自分の身近にこんな世界があったら・・・って夢見たかったなぁと思い残念でなりません。オバサンですが、夢見ちゃってもいいですか?素敵なファンタジーなので、続きも少しずつ大切に読ませていただきたいです。2011/05/02
パフちゃん@かのん変更
67
昔読んだと思っていたら、私が読んだのはいぬいとみこさんの小人の話だったようだ。この話は初めてでした。でも有川さんの『だれもが知ってる小さな国』を読んだので、こちらも読んでみました。昭和34年の作とは思えませんね。ただ、戦争のエピソードがあったり、20万円で山が買えたりするのでやはりそんな時代の話だったんですね。有川さんの話も面白かったけれど、こちらも好きです。せいたかさんとおちびさんはいずれ結婚するんだろうな。続編も読んでみよう。2016/04/19
たんたん(休みます)
66
澄んだ心を持つぼくと美しい小山に住む可愛いコロボックル(小人)の交流を描いた心温まる物語。何年もかけ信頼を深めるぼくとコロボックル。時に焦れ、時に驚き、時に喜びながら彼らと彼らの小さな国を私は見守った。 子供の頃に読みました、コロボックルを探しました、と多くのレビューに書かれていて羨ましいばかり。今の私ではヒイラギノヒコは来てくれないだろう。『コロボックル絵物語』のポストカードが付いていたのが嬉しい。佐藤とおるさんから有川浩さんへ、コロボックルはこれからも私達のそばに「ルルル…」。2015/06/18
みっこ
59
有川さんのを読みたくて、小学生以来のシリーズ再読。当時すごくワクワクして、自分の周りにもいたらと妄想したものだけど…三十路になっても変わらず(笑)成長なし!味方に選ばれたセイタカさんとおチビ先生が羨ましい。セイタカさんは憧れのお兄さんだったのに、今や年下かぁ。誠実で頭が回って、当時も今も私の理想の人です。おチビ先生とのやり取りにきゅん。コロボックル達が挨拶するシーンにはぐっときました。エノキノデブちゃんの言動が可愛すぎていちいちツボに入る…。もう60年近く前の作品なんですね。名作は時が経ってもやはり名作。2016/08/06